アプリケーション開発への要件が厳しさを増している。モバイル対応は当たり前、SNS連係や基幹システムとのリアルタイム接続など要件は複雑だ。Salesforce.comのApp Cloudはこの課題にどう挑むのか。事例を交えて紹介する。
ビジネスを成長させる手段としてITを活用することが当たり前になった。業務をアプリケーションで管理したり、基幹システムと連係しWebサイトを構築したりするなど、業務におけるITの活用は広がりを見せている。そしてITと業務との関係が深まるほど、アプリケーション開発の要件は厳しさを増す。アプリケーションは一度作って終わりではなく、業務で生まれる多様な要件に迅速かつ柔軟に対応できることも求められるようになった。
その結果、アプリケーションの開発手法にも変化が起こっている。1つがPaaS(Platform as a Service)へのニーズだ。PaaSはクラウドサービスのためインフラを意識する必要がないのはもちろん、アプリケーション開発に必要なミドルウェアをあらかじめ用意し、迅速なアプリケーション開発を支援する。そして、もう1つがノンプログラミング開発への需要である。コーディングを必要としないドラッグ&ドロップでの開発は、アプリケーション開発者の対象範囲を業務部門の人たちにまで押し広げる。アプリケーション改修をIT部門に頼まず、業務部門で解決できればスピードアップにつながる。このPaaSおよびノンプログラミングPaaSを提供する主要ベンダーの1社が、今回紹介するセールスフォース・ドットコムだ。本稿では、同社のイベント「Salesforce Summer 2016 Tokyo」のセッションから「No.1プラットフォーム App Cloudで加速するアプリ革命」の一部をお伝えする。
セールスフォースのサービスカテゴリーは多岐にわたる。殊にアプリケーション開発の領域では「App Cloud」というブランドを掲げ、さまざまなサービスを提供している。App Cloudに包含されるサービスには、メタデータ駆動開発プラットフォーム「Force.com」、他言語対応プラットフォーム「Heroku」、Force.com上でビジュアル開発をするための「Lightning」、アプリケーションのマーケットプレース「App Exchange」などがある。営業支援SaaS(Software as a Service)の「Sales Cloud」は、同社がForce.comで開発したアプリケーションである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
契約業務の効率化やコストの削減といった効果が期待できることから、多くの企業で「電子署名」の導入が進んでいる。一方で、訴訟問題へと発展した際に証拠として使えるのかといった疑問を抱き、導入を踏みとどまるケースもあるようだ。
半導体ベンダーBroadcomは仮想化ベンダーVMwareを買収してから、VMware製品の永久ライセンスを廃止した。その永久ライセンスを継続する非公認の方法とは。
クラウドファーストの流れが加速する中、無計画に構築されたハイブリッドクラウドの弊害が多くの企業を悩ませている。ITオペレーションの最適化を図るためには、次世代のハイブリッドクラウドへのモダン化を進めることが有効だ。
ワークロードを最適な環境に配置できる手法として注目され、多くの企業が採用しているハイブリッドクラウド。しかし、パフォーマンス、法令順守、コストなどが課題となり、ハイブリッドクラウド環境の最適化を難しくしている。
システム基盤をオンプレミスで運用するか、データセンターやクラウドで運用するかは、業種によって大きく異なる。調査結果を基に、活用の実態を探るとともに、最適なクラウドサービスを考察する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...