かつてゲームでしか役に立たない技術と評価されていたGPUが企業向けデータセンターに進出し、機械学習や人工知能といった成長著しいプロジェクトに貢献しようとしている。
遅々として進まないデータ分析プロジェクトに苦慮しているITプロフェッショナルは、3Dゲームという思いがけない分野から解決の着想を得るかもしれない。
Graphics Processing Unit(GPU)はこれまでゲーマーの要望を満たすためにその機能を強化してきた。しかし、今では企業向けデータセンターの新たなニッチ分野として注目する関係者が増えている。451 Researchのアナリストを務めるジェイソン・スタンパー氏によると、従来型ワークロードの中にはGPUの並列アーキテクチャに適しているものがあり、GPUで高速化した演算処理の恩恵を受けるという。
「GPUには最新のモデルで3500基を超える演算コアがあり、大画面を構成する膨大な数のピクセルでも一瞬の演算で描画できる。これをデータベースの行と列に当てはめれば、データを驚くほど高速に処理できる」(スタンパー氏)
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