オブジェクトストレージアーキテクチャは大量の非構造化データを保存するのに理想的なファイル構造を提供する。この記事では2回に分けてオブジェクトストレージの特徴とメリットを解説する。
データは加速度的に増え続けている。そのような状況から、企業では以前にも増して、より多くのストレージ容量を迅速かつ定期的に必要としているのが実情だ。
こうした傾向が2つの難題を生み出している。1つは、稼働状態を維持したままストレージ容量を増やすのが困難な場合があること。もう1つは、従来型のストレージシステムでは、一定レベルを超えると多くの場合でストレージの拡張が困難になることだ。オブジェクトストレージアーキテクチャでは、この2つの問題に対処できる。
ストレージの追加では、拡張作業中にプライマリーストレージを取り外さなければならないことが多く、それが稼働しているシステムを停止する原因になる。また大抵の場合、ストレージを追加すると、システムを支える他のリソースに負荷が掛かる。例えばCPUやネットワークなどだ。こうしたリソースを利用することで、ストレージは許容できるパフォーマンスを維持している。
従来型のストレージには、可用性に影響を及ぼす恐れのある制約が他にも内在している。最も重要なのはデータをバックアップする必要があることだろう。ストレージが停止した場合には、ストレージを復旧する手段が必要になる。
しかし、このように問題発生後のデータ保護を用意する必要がある場合、データセットが大規模になるにつれて、そのニーズへの対応は途方もなく複雑になり、コストも高額になる恐れがある。データセットが増えると、バックアップウィンドウ中に無理なく対応できる量よりも取得されるデータの方が多くなる。データ保護に対処するには、リアルタイム性の高いアプローチが必要になる。そこで役に立つのがオブジェクトストレージテクノロジーだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
HDDの容量が30TB超になると同時に、ストレージ技術はさまざまな進化を続けている。そうした中でもインタフェースに「SATA」(Serial ATA)を採用したHDDが変わらずに使われ続けている。なぜなのか。
カラオケ業界が直面するデータ増に対応すべく多くのストレージを試し続けた結果、4社27台の製品のメンテナンスに悩まされていたエクシング。この問題を解消すべく、同社は大容量かつコスト削減効果に優れた、新たなストレージを導入した。
メインフレームにおけるデータソート処理は、システム効率に大きく影響する。そこで、z/OSシステムおよびIBM Zメインフレーム上で稼働する、高パフォーマンスのソート/コピー/結合ソリューションを紹介する。
ECと通販システムを統合したパッケージの開発と導入を事業の柱とするエルテックスでは、事業の成長に伴いデータの容量を拡大する必要に迫られていた。そこでストレージを刷新してコスト削減や可用性の向上などさまざまな成果を得たという。
長年にわたり強力かつ安全な基盤であり続けてきたメインフレームシステム。しかし今では、クラウド戦略におけるボトルネックとなりつつある。ボトルネックの解消に向け、メインフレームを段階的にモダナイズするアプローチを解説する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。