Microsoft Teamsの通話機能に不安な人々 Skype for Businessの代わりになる?Microsoftは移行を発表(1/2 ページ)

MicrosoftがSkype for Business OnlineのMicrosoft Teamsへの移行を発表したが、多くの既存ユーザーがこの通話機能に懸念を抱いており、オンプレミスを好んで選択する可能性がある。

2017年10月23日 05時05分 公開
[Luke O'NeillTechTarget]
「Microsoft Teams」の利用画面(MicrosoftのWebサイトから)《クリックで拡大》

 米国のBuckman LaboratoriesはMicrosoftのクラウド技術に多額の投資をしている。しかし、同社は、「Skype for Business」のオンプレミスインフラストラクチャを有している。同社は「Office 365」のEnterprises E5プランを利用しており、このプランにはオンプレミスPSTN接続を使用したクラウドPBXライセンスが含まれるからだ。

 1800人の従業員を擁するBuckmanはSkype for Businessプラットフォームを世界中のあらゆる拠点に拡大していくと同社の上級コラボレーションシステムエンジニアであるエイミー・マクレンドン氏は言う。しかし、Microsoftは、「Skype for Business Online」を「Microsoft Teams」に置き換える計画を発表した。そのため、Teamsの通話機能の品質およびPSTN接続やハイブリッド環境に対応して動作するか不安だとマクレンドン氏は言う。彼女はMicrosoft Teamsへの移行は「非常に時間がかかる」と思い描いている。

 「通話機能がTeamsにおいてどのように扱われるかはまだまだ不透明です」とマクレンドン氏は言う。「Skype for Businessは通話機能のために引き続き利用されると思います。しかし、通信にTeamsを利用する価値がある場合もあるかもしれません」

 Microsoftが本当の意味で通話機能をTeamsと連携できるようになるまで、Buckmanは当分、Teamsに移行することはないだろうとマクレンドン氏は言う。

Skype for Businessユーザーは移行について熟考中

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2 次のページへ

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...