AWSのVPS「Amazon Lightsail」と仮想マシン「Amazon EC2」を価格と機能で比較Lightsailに向く用途/向かない用途

「Amazon Lightsail」と「Amazon EC2」のそれぞれのインスタンスを比べるため、双方の使いやすさ、管理のオプション、価格体系を評価する。特にデータ転送コストには注意が必要だ。

2017年11月28日 09時00分 公開
[George LawtonTechTarget]

 「Amazon Web Services」(AWS)は2016年後半に「Amazon Lightsail」という仮想プライベートサーバ(VPS)のサービスをリリースした。このサービスはAWSインフラを基盤に構築され、コンピューティング、ストレージ、ネットワーク、DNS、セキュリティなどの各種クラウドサービスを統合する。目的は、ビジネス規模の大小を問わず、新たなWebサイトの迅速な立ち上げを容易にすることだ。Lightsailは料金体系も分かりやすい。

 AWSはパブリッククラウド市場で最大のシェアを誇る。だが、シンプルなWebサーバ機能では、DigitalOceanのような小規模競合企業が静かに市場に浸透し始めている。Lightsailはこうした競合企業と同等の構成モデルをAWSに取り込み、さらに多くの機能を追加する企業に移行の道筋を示すものだ。

 Lightsailの各インスタンスには、さまざまなサービスのパッケージが含まれる。コンピューティング用の「Amazon EC2」(Elastic Compute Cloud)、ストレージ用の「Amazon EBS」(Elastic Block Stor)、DNSクエリ用の「Route 53」、セキュアな管理用のSSL(Secure Sockets Layer)暗号化などがその例だ。

 Lightsailの価格は各コンポーネントと同程度に設定されている。ただ、コンポーネントによっては、はるかに安価な設定になっているものもある。例えばLightsailとEC2を比べてみると、Lightsailインスタンスにはインターネットデータ転送の許容量が1〜5TB含まれているのに対し、EC2では1TB当たり90ドル課金される点が大きく異なる。

構成はシンプルに保つ

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...