コンテナプラットフォームは高度な移植性を実現する。だがコンテナの移植性には幾つかの制限がある。永続ストレージ、異なるコンテナ形式などがその例だ。
現在のソフトウェア環境では移植性が重要だ。一種類のホストサーバ、OS、ソフトウェア環境でしか実行できないアプリケーションでは、ビジネスニーズを満たせなくなっている。そのようなアプリケーションはアジリティに欠け、ソフトウェアやハードウェアのアップグレードを妨げる。さらにメンテナンスも難しい。
この移植性の課題の解決策になるのがコンテナプラットフォームだ。コンテナは、移植性のないアプリケーションをほぼどこにでも簡単に導入できるようにする。ただし幾つか注意点はある。
ソフトウェアの移植性とは、1つのアプリケーションを種類が異なるホスト環境で実行できることだ。この移植性にはさまざまなレベルがある。全ての種類のLinuxディストリビューションで実行できても、Microsoftの「Windows」では実行できないアプリケーションは、LinuxとWindowsの両方で稼働するアプリケーションに比べれば移植性は低いといえる。
また、アプリケーションをある環境から別の環境に移行する際にどの程度調整が必要かという観点で移植性が測られることもある。移植性の高いアプリケーションは、構成ファイルを大幅に変更することなく、全てプラットフォームに導入できる。
これに対して移植性が低いアプリケーションは、同様にさまざまなシステムで実行できるとしても、環境を変える場合は構成を大幅に調整しなければならない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
主戦場は「テレビ画面」へ YouTube20周年でCEOが公開書簡を公開
20周年を迎えるYouTubeが、クリエイターとユーザーの双方にとってより魅力的で革新的なプ...
都道府県別ライフスタイル調査 「推し活好き」「ラーメン好き」最多は?
明治安田総合研究所が公表した都道府県別「ライフスタイルに関するアンケート調査」の結...
Metaの広告はますますAI中心に 新たなツール「最適化スコア」とは?
Metaの2025年ビジネス注力領域とAIを活用したツールをはじめとした広告ソリューションの...