2018年06月26日 05時00分 公開
特集/連載

分散ストレージ技術の「Ceph」 オープンソース(OSS)と商用製品の違い商用版ではRed HatとSUSEを比較

分散ストレージ技術の「Ceph」は、オープンソースライセンスで、無償利用できる。ただし商用製品版のCephの方が適している状況もある。

[Sander van Vugt,TechTarget]

 ソフトウェア定義ストレージ(SDS)には大きなメリットがある。SDSの中でも「Ceph」は有力な選択肢の1つだ。既に自社環境へのCephの導入に踏み切った企業もあるかもしれない。Cephにはオープンソースソフトウェア(OSS)と商用製品の2種類がある。どちらのCephが自社のニーズにとって最善かを見極めるには、OSS版と商用版の違いを知る必要がある。

 Cephは本来OSSだ。一般には、誰でもCephに含まれる全てのソフトウェアのソースコードをレビューし、使用することができる。OSSのCephの使用条件は、Free Software Foundationの「Lesser General Public License」(LGPL)に記載されている。このライセンスでは、ユーザーがCephを自身のソフトウェアに統合することを許諾している。だがその場合、ソースコードを常に利用可能にすることが求められる。つまり、Cephを自身が所有するソフトウェアソリューションに統合する場合、コードの厳密な分離が求められる。結果、理論上、全てのストレージベンダーは自社製品にCephのコードを統合できる。

 Cephは無償で利用できることから、CephベースのSDS環境を誰でも無償で構築できる。Cephは、Ceph環境のセットアップ方法を記載したクイックスタートガイドを提供している。そこに記載されているのは、大まかには「Linux」ディストリビューションにCephリポジトリを追加してCephソフトウェアを利用可能にする方法と、リポジトリ追加後にオープンソースCeph環境をセットアップする方法を示した長い手順だ。

 だが、これが最初の問題になる。このガイドラインに従ってCephをセットアップするのは容易なことでない。その説明には明瞭ではないところもあり問題が起きやすい。Cephについての経験が浅い初心者には、このガイドラインの複雑なセットアップ手順が大きな障壁になる可能性がある。

Cephの商用ディストリビューション

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