気になる更改のタイミングは?
第6世代ファイバーチャネルへの切り替えが必要な3つの理由
次世代のファイバーチャネルネットワークを導入することで、データ転送のパフォーマンス向上が期待できる。関連する新しいテクノロジーの能力をうまく引き出せるようになるためだ。
第6世代ファイバーチャネル(FC)ネットワークに切り替えるタイミングを図っている企業は少なくないだろう。第6世代FCが必要になる背景を以下に3つ挙げる。
- テクノロジーの進化を背景に、データ転送のパフォーマンス向上が必要になる
- 負荷が大きいワークロードが増加する
- 第6世代FCでもたらされる、あらゆるメリットに対するニーズが生まれる
第6世代FCネットワークのスループット(データ転送量)は、第5世代FCネットワークの2倍に相当する32Gbpsになる。スループットが上がれば、アプリケーションの応答速度を向上させ、I/Oのボトルネックを解消することができる。第6世代では4つのデータレーンを1つに束ねる機能も加わる。この機能により単一で128Gbpsのスループットも実現する。
ボトルネックを解消する
第6世代FCによって最大の恩恵が享受できる領域の一つとして、フラッシュストレージへの移行がある。フラッシュが広範に導入されるに連れ、ボトルネックはストレージデバイス側からネットワーク側へ移っている。パフォーマンスのボトルネックを解消し、フラッシュの機能を最大限生かそうとするテクノロジーがこれまでに出ている。「NVMe」(Non-Volatile Memory Express)、「NVMe over FC」の他、ダイナミックRAM(DRAM)とNANDフラッシュメモリの間にある技術的なギャップを埋めるためにIntelとMicronが共同で開発した「3D XPoint」などがある。だがこうしたテクノロジーを生かすには、ネットワーク帯域が十分になければならない。
フラッシュやメモリの新しいテクノロジーに投資しようとする企業は、その機能を最大限引き出すためのネットワークを用意する必要がある。既存のFCネットワークが現状のデータ転送の要件に辛うじて応じられている状態だとすれば、将来のデータ転送の要件を満たすのは難しいだろう。ワークロードが増加した将来の環境において、高いパフォーマンスを実現するネットワークインフラがいずれ必要になる。そのようなネットワークへ移行しなければならない時期は、一般に想像されるよりも間近に来ている。
ワークロードの増加
高いパフォーマンスを実現するネットワークが必要なのは、フラッシュストレージの分野だけではない。増加するワークロードを考慮すれば、ネットワークに求められる要件はかつてないほど高まっているといえる。AI(人工知能)、機械学習、ビッグデータ分析、仮想デスクトップインフラ(VDI)、データウェアハウジングといったアプリケーションが、ネットワークに求める要件を押し上げる。
データ転送の正確性を高める
第6世代FCネットワークへのアップグレードを検討する背景にあるのは、パフォーマンスの問題だけではない。第6世代FCへの移行を検討すべきその他の理由として、誤り訂正の方式であるFEC(Forward Error Correction)がある。これは冗長データによってデータ転送エラーに対処する技術だ。冗長データはビットエラーの修復を可能にし、データ転送の正確性を高める。
米ファイバーチャネル協議会(FCIA)によれば、第6世代FCは電力消費の効率性を改善するためのプロトコルを組み込むことで、低電力化にも貢献する。さらに第6世代FCは、NPIV(N_Port ID Virtualization)の技術も利用できる。NPIVは単一のFCポートを複数の仮想サーバで共有することを可能にし、これによってサーバ仮想化のデプロイとSANファブリックのスケールアウトが容易になる。
第6世代FCへの切り替えが適切な手段なのかどうかを判断するために、コストを徹底的に分析する必要がある。設備費や人件費だけでなく、生産性や顧客満足度などの要素も考慮しなければならない。可変要素を数値化するのは難しいが、非常に重要なことだ。
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