「ネットワーク担当者は、少し時間を割いて辺りを見回してほしい」。そう語るのは、米インディアナ州を拠点とする非営利の医療情報交換組織Michiana Health Information Network(MHIN)で、ITセキュリティ担当ディレクターを務めるエド・ヘイズ氏だ。現状を詳しく調査すると、時代遅れの無線LANアクセスポイント(AP)が見つかる可能性がある。
ヘイズ氏にすれば、時代遅れの無線LAN機器の使用を続けることは、攻撃者を招き入れているのも同然だ。同氏のチームがコンサルティングをしている病院などの医療機関では、こうしたケースが非常に多く見られるという。「APの使用年数が5年を軽く越えている施設が少なくない。これでは利用期間が長過ぎる。無線LANに関する最大の懸念は、この点にあると考えている」(ヘイズ氏)
無線・モバイル関連のコンサルティング企業Farpoint Groupで主任を務めるアナリスト、クレイグ・マティアス氏によると、特に医療機関では無線LAN機器のアップグレードサイクルが長くなる傾向があるという。「医療機関が購入する医療機器は非常に高価で、米食品医薬品局(FDA)の承認を必要とする。そのことがアップグレードを難しくしている」とマティアス氏は語る。
例えば稼働中の点滴ポンプに新しい無線受信機を取り付けることは、通常であれば極めて難しい。無線LAN機器のアップグレードに伴い、新しい医療機器やネットワーク機器への投資が必要になることも珍しくない。
予算や運用上の制約があったとしても、企業は「IEEE 802.11n」よりも古い無線LAN規格を使用すべきではないとマティアス氏は主張する。
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