2019年06月19日 08時00分 公開
特集/連載

AWSやGoogleとは違う、MicrosoftのAIプラットフォーム戦略見え隠れするMSの真意

オープンソースソフトウェアも活用し、AIプラットフォームの強化を続けるMicrosoft。バイスプレジデントのガスリー氏は、競合他社とは異なる戦略があると語る。

[Tim Anderson,Computer Weekly]

 Microsoftは人工知能(AI)プラットフォームを強化している。このプラットフォームには「TensorFlow」や「PyTorch」などのオープンソースの機械学習フレームワークが含まれ、「Apache Spark」ベースのサービスである「Azure Databricks」と統合されている。AIモデルの相互運用性を実現する「ONNX」(訳注)のサポートも含まれている。

訳注:ONNX(Open Neural Network Exchange)は学習モデルのフォーマット。ONNXをサポートするディープラーニングフレームワーク間で学習モデルを共有することができる。

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 開発者は、「Microsoft Azure」の組み込みのサービスを使用して音声や画像を認識するアプリケーションを開発できる。また、デジタルアシスタントを作成するためのbotサービスもある。

 AIプラットフォーム市場の競争は激化するだろう。「Amazon Web Services」「Google Cloud Platform」「IBM Cloud」もAI対応クラウドサービスを売り込むことに熱心だ。

 AIに関して、Microsoftは開発者コミュニティーの比重を高めているように見える。同社でクラウド+AIグループのバイスプレジデントを務めるスコット・ガスリー氏は開発者としての背景を持ち、Microsoft独自のWebアプリケーション技術「ASP.NET」を共同開発した経験がある。同氏はエグゼクティブバイスプレジデントとしてクラウド、Windows Server、データベース、CRM、ERP、AIプラットフォームなど、多岐にわたる事業に責任を持つ。

 ガスリー氏は、MicrosoftのAIプラットフォーム戦略はAI対応ソフトウェアの開発者をサポートするものであると考えている。

 「当社のビジネスモデルは、B2B(企業間取引)エクスペリエンスの提供と、パートナー企業やクライアント企業がその顧客にサービスを提供する際のサポートに特化している。AWSやGoogleのビジネスモデルが最終的にはエンドユーザーを対象としていることを考えれば、これは当社の差別化要因であり、その差は日に日に増している」(ガスリー氏)

MicrosoftのAIプラットフォーム活用事例

 米オレゴン州のクラフトビール醸造企業Deschutes Breweryは、MicrosoftのAIプラットフォームを使用している企業の一社だ。

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