「古めかしいUIよりもモダンでイケてるUIの方が良いシステムのように見える」という意見は、業務システムの選定という場面では慎重な判断が必要かもしれません。
新たに導入するにしても、以前のシステムから入れ替えるにしても、業務システムを導入することは企業にとって非常に工数がかかるものです。とはいえ現在はさまざまなベンダーが多種多様な製品やサービスを提供しているため、ユーザー固有の事情に合わせた機能を必要としない限り、フルスクラッチでシステムを構築することはそれほど多くはありません。従って企業がシステムに必要な機能要件を洗い出した後は、
という流れでシステム導入プロセスを進めることになります。
システムの選定に当たっては「提示した要件を満たしているかどうか」が基本的な判断基準になります。ただし近年はIT製品の市場が成熟したことで、個々の製品の機能差が縮小しており機能要件で明確な差をつけることが困難なことも珍しくありません。そうなると機能要件以外の要素でシステムを選定する必要が出てきます。例えば次のような選定要素が考えられます。
ただしこれらの要素のうち、ベンダーのブランド力、導入実績、サポート体制については大手企業が強いものです。一方で価格については、大手に追随するサードパーティーベンダーが大手に対抗するために価格優位性を武器とすることがあります。そのため「安心と実績」「価格」のどちらを取るかという判断が必要となります。残る「機能要件以外の付加機能」については、よほどのメリットがない限り、あくまで参考という位置付けとなるでしょう。
一方でユーザー部門にとっては、上記の要素よりもユーザーインタフェース(UI)が重要であることを認識しておいた方がよいでしょう。
ひょんなことから人間社会の中堅企業に就職した魔法使い「テクたん」。彼女は魔法の国から来たので、何でもかんでも魔法で解決しようとします。しかしIT業界の皆さんはよくご存じの通り、どんな難しい問題も一気に解決できる「銀の弾丸」はないのです。このコラムでは、IT導入でぶつかる「あるある」な悩みを魔法以外の方法で解決するヒントを紹介します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
サイバー攻撃から自社を守るだけでなく、取引を拡大するためにもセキュリティ対策の強化は必須の取り組みだ。その理由を確認しながら、セキュリティ対策の強化で特に重要とされる従業員教育について、必要性や実践法を解説する。
ある調査によるとDXに取り組んでいる中小企業は、2割にも満たないという。中小企業がDXを実現できない理由となっているのが、人材不足だ。しかし、人材不足の中でもDXを目指して取り組めることはある。それがペーパーレス化だ。
中小企業は、モバイルアプリケーションを活用することで顧客と密接な関係を構築したり、パートナー企業との関係を維持したりできる。モバイルアプリケーションが役立つ理由を7つ紹介する。
コロナ禍を経て、業務に必要な「ノートPC」の条件は変わった。どのような条件で選ぶことが望ましいのか。選定のポイントを解説する。
価格の低下で中堅・中小企業にとっても手の届きやすい存在になった「SAN」。「NAS」を使う中堅・中小企業が、SANへ移行する適切なタイミングを把握するために注視すべき「7つの兆候」とは。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...