デジタルマニュファクチャリングの実現にはクラウドERPの活用が鍵となる。しかし全ての製造業に当てはまるわけではない。オンプレミスのERP製品を選ぶしか手段がない場合もある。
クラウドサービスは大流行している。ERP(統合業務)製品も従来のオンプレミスモデルから、クラウドサービスへと着実にシフトしている。だが大半の製造業者の間では、オンプレミスのERP製品と、ERP製品の機能をクラウドサービスとして利用できる「クラウドERP」との比較論争に決着がついたとは言い難い。
迅速なサービス提供、簡単なメンテナンス、規定の月額料金など、クラウドサービスのメリットは広く認められている。それでも、クラウドERPが単純に全ての製造業者に最適というわけではない。特に、規制の厳しい業界に属していたり、管理やカスタマイズの能力を維持し続けたいと考えていたりする製造業者にとっては適切とはいえない。
製造工程をデジタル化する「デジタルマニュファクチャリング」を大きく推進する大規模企業の間では、特にクラウドERPが勢いを増しているのは間違いない。調査会社Gartnerによれば、大企業におけるERPシステムの新規導入事例のうち、少なくとも35%がSaaS(Software as a Service)つまりクラウドERPを利用し、オンプレミスの製造実行システム(MES)と疎結合させる計画だという。
オンプレミスERPとクラウドERPを比較検討する企業は、当面、自社のオンプレミスERPシステムを全て維持することに決めている場合が少なくない。主な理由として、自社のERPシステムが複雑なこと、自社独特のカスタマイズが必要なこと、クラウドERPが現実には必ずしも約束通りすぐに使えるものではないことなどが挙げられている。
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