2019年07月11日 05時00分 公開
特集/連載

分散ストレージソフト「Ceph」とは? 「Swift」「GlusterFS」との違いは分散ストレージソフト「Ceph」の利点【前編】

オープンソースの分散ストレージソフトウェア「Ceph」が自社に適しているかどうかを判断するには、何を知っておく必要があるだろうか。他の類似のソフトウェアとCephを比較し、その特徴を明確にする。

[Stacey Peterson,TechTarget]
画像

 オープンソースの分散ストレージソフトウェア「Ceph」は、オブジェクトストレージを実現するストレージソフトウェアの選択肢の中で人気が高い。スケーラビリティの高さなど、Cephを利用するメリットは複数ある。

 Cephによって実現できる機能と同じ機能を備えるストレージソフトウェアは他にもある。Cephを使うメリットの一つは、同じ機能でも従来のSAN(ストレージエリアネットワーク)よりも安価に済む可能性がある点だ。Cephはオープンソースであるため、高額になることが一般的な専用ハードウェアに依存することなく、汎用(はんよう)的なハードウェアで利用できる利点がある。

 スケーラビリティと構成変更のしやすさがCephの2つのメリットだ。ノード(サーバやストレージ)を追加すればシステム容量を増やすことができる。Cephはオブジェクトストレージ、ブロックストレージ、ファイルストレージという3つのストレージインタフェースを利用できるようにしている。

 Cephのデメリットは、I/O処理時間を高速化するためのストレージネットワークが高価になる可能性がある点だ。オープンソースだからといって、Cephの利用が完全に無料で済むわけでもない。重要なデータの保存にCephを使用する場合、Red HatやSUSE Linuxが提供する商用ディストリビューションを利用することになる可能性が高い。商用ディストリビューションには有料ベンダーサポートが含まれることがあるためだ。ただ、それを考慮してもCephは従来のSANの現実的な代替手段として比較的安価に導入できるといえる。

 本連載では、Cephに関する疑問に答える。例えば下記のような疑問がある。

  • オープンソースのクラウド構築ソフトウェア「OpenStack」の分散オブジェクトストレージ構築用ソフトウェア「Swift」や、分散ファイルシステム「GlusterFS」とCephの違い
  • オープンソースCephと商用ディストリビューションの違い
  • Cephを最適化する方法
  • WindowsでCephを利用する方法

オブジェクトストレージとしてCephとSwiftはどちらが優れているか

ITmedia マーケティング新着記事

news158.jpg

「リベンジ消費」は限定的、コロナ禍以前の状態に完全に戻ると考える人はわずか25%――野村総合研究所調査
コロナ禍が収束した場合の生活者の消費価値観や生活行動はどうなるのか。野村総合研究所...

news176.jpg

Teslaが成長率1位、LVMHグループ5ブランドがランクイン 「Best Global Brands 2021」
毎年恒例の世界のブランド価値評価ランキング。首位のAppleから10位のDisneyまでは前年と...

news056.jpg

「巣ごもり消費」で選ばれるブランドになる「シャンパンタワー型コミュニケーション戦略」のすすめ
「巣ごもり消費」はPRをどう変えたのか。コロナ禍における需要喚起に有効なB2C向けの統合...