いまさら聞けない「DNS」とは? 3つの必修要素と名前解決の仕組みを解説インターネットを支える技術

「DNS」はインターネットの中核技術であり、ドメイン名をIPアドレスに変換する名前解決に使用される。DNSの3つの構成要素とインターネットにおけるそれらの役割を理解しよう。

2019年12月09日 05時00分 公開
[Fernando GontTechTarget]

関連キーワード

ネットワーク


 「名前解決」(詳細は後述)の仕組みである「DNS」(Domain Name System)は、単一のサーバだけで実現しているわけではない。DNSは主に3つの構成要素によって実現しており、ITに携わる担当者であればその仕組みの理解は欠かせない。

目次

DNSの構成要素

 インターネットの中核技術とも言えるDNSは、人が理解できるドメイン名を機械が理解できるIPアドレスに変換する名前解決の仕組みだ。例えば「www.example.com」を「192.0.2.1」に変換する。DNSの構成要素として下記の3つがある。

  1. DNSクライアント(「スタブリゾルバー」とも)
  2. DNSキャッシュサーバ(「キャッシュDNSサーバ」「フルサービスリゾルバー」とも)
  3. 権威DNSサーバ(「権威サーバ」「DNSコンテンツサーバ」「ゾーンサーバ」とも)

DNSクライアント

 DNSクライアントは、一般的にソフトウェアとしてエンドポイントで動作する。PCやモバイルデバイスのアプリケーションで名前解決が必要になると、DNSクライアントが「DNSクエリ」という問い合わせ文(クエリ)を生成し、DNSキャッシュサーバに送信する。DNSキャッシュサーバはDNSクエリの内容を実行して必要な情報を取得し、DNSクライアントに返す。

DNSキャッシュサーバ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news085.png

35〜49歳の含有率が最も高いのは「mixi2」 ニールセン デジタルがソーシャルメディアの利用状況を発表
ニールセン デジタルはデジタルコンテンツ視聴率のレポートを基にソーシャルメディアの利...

news093.jpg

TikTokのトレンドに変化 なぜ「1分超え」動画が見られている?
Bufferのデータによると、TikTokでは最近、長めの動画が人気を集めている。

news136.png

アドビが「10種類のAIエージェント」を発表 顧客体験はどう変わる?
アドビの年次イベント「Adobe Summit 2025」が開催された。初日の基調講演では、アドビの...