「コンポーザブルインフラ」とはどのようなインフラなのか。関連用語の理解を通じて、コンポーザブルインフラが意味するものと、インフラ運用にもたらす変化を考察する。
「コンバージドインフラ」(CI)と「ハイパーコンバージドインフラ」(HCI)に関する話題はこれまでに数多く耳にしてきた人でも、「コンポーザブルインフラ」についてはまだあまり多くを聞いていない可能性がある。ただしコンポーザブルインフラという用語が一般的になるまでに長い時間はかからないだろう。コンポーザブルインフラについて基本的な知識を持っておく必要がある。
データセンターの移り変わりにおいて、次のインフラのアーキテクチャとしてコンポーザブルインフラを検討している企業は少なくない。コンポーザブルインフラはプログラムによってデータセンター内にあるCPUやメモリなどのコンピューティングリソースやストレージリソース、ネットワークリソースを論理的にプールする。プールしたリソースは中央の「コントローラー」(詳細は後述)を介してサービスとして提供可能だ。管理者は特定の用途のために、必要に応じてインフラを動的に構成できる。
コンポーザブルインフラが自社のデータセンターに適しているかどうかを調査する際、重要になる7つの用語を以下で紹介する。
データセンター内にあるサーバ群のコンピューティング、ストレージ、ネットワークリソースを集め、プールする。これらのリソースは各アプリケーションが共有する。
アプリケーションに対するリソースの割り当てをプログラムによって制御できるのが、コンポーザブルインフラの重要な特徴だ。プログラムによってリソースのプロビジョニング(配備)とその解除を実現する。
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