ビールメーカーのNew Belgium Brewing Companyは、業務アプリケーションを稼働させていたクラウドをやめて、HCIに移行した。何が理由だったのか。
クラフトビールを製造するNew Belgium Brewing Companyは、ベンダーが運用するインフラの一部を特定のユーザー企業が専有する「ホスティング型プライベートクラウド」に関するさまざまな課題から解放された。ビールメーカーとして約30年の歴史を持つ同社は、ホスティング型プライベートクラウドの利用をやめ、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)に移行した。採用したのはDell EMCのHCIアプライアンス「Dell EMC VxRail」(以下、VxRail)だ。
New Belgium Brewingは米コロラド州フォートコリンズに本社を置き、約700人の従業員を抱える。製造するビールの代表的なブランドは「Fat Tire」と「Voodoo Ranger」だ。同社はマルチテナントのホスティングサービスでホスティング型プライベートクラウドを構築し、ERP(統合管理)、CRM(顧客関係管理)、データウェアハウス(DWH)などのシステムを運用していた。製造と生産を管理するシステムは、各拠点に設置した固有のストレージシステムを利用してきた。
「ホスティング型プライベートクラウドのコストと運用管理に、事業から得られる利益の全てをつぎ込んでしまうことになった」。New Belgium BrewingでIT分野を統括するジェイク・ヤケル氏は、ホスティング型プライベートクラウドからHCIに移行した背景をこう語る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
2025年のマーケターが「生成AIでテレビCMを作る」よりも優先すべきことは?
AIが生成した広告に対する反発が続いた1年を経て、マーケターはパフォーマンス重視で非難...
CMOはなぜ短命? なぜ軽視される? いま向き合うべき3つの厳しい現実
プロダクト分析ツールを提供するAmplitudeのCMOが、2025年のマーケティングリーダーに課...
トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。