「ハイブリッドクラウド」がインフラコスト削減とリソース不足解消に役立つ訳ハイブリッドクラウドを利用する5つのメリット【前編】

「ハイブリッドクラウド」はどのような用途があるのか。利用することでどのようなメリットがあるのだろうか。コスト管理とアジリティの観点から説明する。

2020年02月05日 05時00分 公開
[Stephen J. BigelowTechTarget]

 企業は複数のユーザー企業でリソースを共有する「パブリッククラウド」にアプリケーション(ワークロード)を移行すると同時に、特定のユーザー企業がリソースを専有する「プライベートクラウド」を運用することがある。パブリッククラウドとプライベートクラウドという異なるクラウドを組み合わせた環境が「ハイブリッドクラウド」だ。

 ハイブリッドクラウドにより、企業はパブリッククラウドとプライベートクラウド両方のメリットを得ることができる。従来の仮想マシン(VM)を全てパブリッククラウドに移行する必要はない。パブリッククラウドと組み合わせるプライベートクラウドとして、オンプレミスのインフラを使ってプライベートクラウドを構築する「オンプレミス型プライベートクラウド」を採用すれば、パブリッククラウドの縛りの中でクラウドネイティブ(クラウドに適した構造)のアプリケーションを開発する必要もなくなる。

 ハイブリッドクラウドには多額の投資や多くの取り組みが必要になるが、そうする価値のあるメリットが存在する。前後編にわたり、ハイブリッドクラウドの持つ5つのメリットを説明する。想定するのはパブリッククラウドとオンプレミス型プライベートクラウドを組み合わせたハイブリッドクラウドだ。

メリット1.コスト管理

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news013.jpg

Webサイト改善のゴール(KGI)と戦略(KPI)の決め方
連載第2回目となる今回は、Webサイト改善のためのゴール(KGI)と戦略(KPI)の設定方法...

news163.jpg

メルマガをきっかけにした商品購入、B2B商材ではどれくらいの人が経験?
ラクスが「メルマガに関する調査レポート」を公表した。メルマガ経由のサービス購入や資...

news018.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年2月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。