「ハイブリッドクラウド」はどのような用途があるのか。利用することでどのようなメリットがあるのだろうか。コスト管理とアジリティの観点から説明する。
企業は複数のユーザー企業でリソースを共有する「パブリッククラウド」にアプリケーション(ワークロード)を移行すると同時に、特定のユーザー企業がリソースを専有する「プライベートクラウド」を運用することがある。パブリッククラウドとプライベートクラウドという異なるクラウドを組み合わせた環境が「ハイブリッドクラウド」だ。
ハイブリッドクラウドにより、企業はパブリッククラウドとプライベートクラウド両方のメリットを得ることができる。従来の仮想マシン(VM)を全てパブリッククラウドに移行する必要はない。パブリッククラウドと組み合わせるプライベートクラウドとして、オンプレミスのインフラを使ってプライベートクラウドを構築する「オンプレミス型プライベートクラウド」を採用すれば、パブリッククラウドの縛りの中でクラウドネイティブ(クラウドに適した構造)のアプリケーションを開発する必要もなくなる。
ハイブリッドクラウドには多額の投資や多くの取り組みが必要になるが、そうする価値のあるメリットが存在する。前後編にわたり、ハイブリッドクラウドの持つ5つのメリットを説明する。想定するのはパブリッククラウドとオンプレミス型プライベートクラウドを組み合わせたハイブリッドクラウドだ。
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ハイブリッドクラウドやエッジコンピューティングの普及に伴い、企業が管理すべきIT資源が急増している。こうした中で注目を集めるのが、あるクラウドサービスだ。分散環境における課題とその解決策について、導入事例とともに解説する。
AI活用やデータドリブン経営が加速する一方で、レガシーインフラが問題になるケースが増えている。特に複数の世代にわたってIT資産が混在しているインフラ環境では、運用負荷やコストが増大してしまう。この問題をどう解消すればよいのか。
クラウドファーストの流れが加速する中、無計画に構築されたハイブリッドクラウドの弊害が多くの企業を悩ませている。ITオペレーションの最適化を図るためには、次世代のハイブリッドクラウドへのモダン化を進めることが有効だ。
ワークロードを最適な環境に配置できる手法として注目され、多くの企業が採用しているハイブリッドクラウド。しかし、パフォーマンス、法令順守、コストなどが課題となり、ハイブリッドクラウド環境の最適化を難しくしている。
小売業界にとって、顧客体験(CX)、従業員体験(EX)の向上ならびにDX推進は重要度の高い課題である。多拠点、多店舗、他業態を展開する小売業でCXとEXをグローバルに向上する次世代のリテールコマースプラットフォームとは。
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