「5G」には特有の機能がある。高速通信やIoT向けの用途を補強するためのこれらの機能は、5Gを企業の標準的な通信手段として活用できる可能性を高める。どのような機能なのか。
前編「『ローバンド5G』『ミッドバンド5G』『ハイバンド5G』の違いは 3種の5Gを比較」で紹介した通り、「5G」(第5世代移動体通信システム)は
の3タイプに分類でき、それぞれ異なる特徴を持つ。例えば「ミリ波」と呼ばれる30〜300GHzの周波数帯の電波を利用するハイバンド5Gは、高速なデータ伝送速度を実現できる半面、電波が遠くまで届きにくい特徴がある。
「ミリ波しか使えないとしたら問題だっただろう」とネットワークベンダーであるCradlepointのリンジー・ナットウェル氏は語る。5Gには周波数帯を「4G」(第4世代移動体通信システム)と共有する「ダイナミックスペクトルシェアリング」と呼ばれる新技術がある。
ダイナミックスペクトルシェアリングは、どのタイプの5Gでも使用可能な技術だ。同じように「URLLC」(超高信頼低遅延:Ultra-Reliable and Low Latency Communications)、「eMBB」(拡張モバイルブロードバンド:enhanced Mobile Broadband)、IoT(モノのインターネット)向けの機能などをそれぞれの5Gのタイプで利用できる。それぞれについて見ていこう。
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