医薬用品メーカーは「注文の6割が電話、メール、FAX」の惨状をどう脱却したかサプライチェーン管理を変えるデータ活用【前編】

医療用品メーカーPaul Hartmannは注文と納品にかかる手間とコストの削減に課題を感じていた。ビジネスプロセスの効率化と需給の予測精度を向上させるために、同社が必要としたものは何か。

2020年06月24日 05時00分 公開
[Jim O'DonnellTechTarget]

 企業はかつてないほど多くのデータを利用するようになった。データソースの数やデータの量は増え続ける一方だ。企業はこうした全てのデータをどのように扱っているのだろうか。そのデータを実際の業務に利用できているのだろうか。

 医療用品メーカーのPaul Hartmannは、ビッグデータ活用に向けたSAPのデータ統合ソフトウェア「SAP Data Hub」を用いて、さまざまなソースのデータを連携させ、そのデータをサプライチェーン業務の改善に利用している。SAP Data Hubは、Paul Hartmannのデータ活用に関する取り組みの一部を担っている。同社は既存のプロセスをデジタル化し、分析に基づく新たなモデルを開発しようとしている。

 「初期の成果は前途有望だった」と語るのは、Paul Hartmannで最高情報責任者(CIO)兼最高データ責任者(CDO)を務めるシナヌディン・オマーホジック氏だ。

「注文の約6割がメール、電話、FAX」から脱却するために何をしたか

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news170.jpg

AIの進化が加速する「プラットフォームビジネス」とは?
マーケットプレイス構築を支援するMiraklが日本で初のイベントを開催し、新たな成長戦略...

news029.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2024年12月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news166.png

2024年の消費者購買行動変化 「日本酒」に注目してみると……
2023年と比較して2024年の消費者の購買行動にはどのような変化があったのか。カタリナマ...