2020年06月30日 08時00分 公開
特集/連載

スナップショット対バックアップ 必要なデータ保護手段は?バックアップ対その他【前編】

バックアップはデータを保護する唯一の方法ではない。スナップショットも有効な方法の一つだ。これはバックアップの代替となるのか。メリット/デメリットを検証する。

[Antony Adshead,Computer Weekly]
iStock.com/Rawf8

 NASのデータを保護する方法はバックアップだけではない。スナップショットやレプリケーションなど、ストレージを中心とする方法もある。これらはいずれもバックアップよりも復旧が迅速になる。

 本稿ではスナップショットがどの程度までバックアップの代替手段や補足手段になるかを考えてみる。レプリケーションについても少し触れ、スナップショットやバックアップとの相性について確認する。

スナップショットの基礎知識

 基本的に、スナップショットはストレージユニット内のブロックやファイルの状態を示すメタデータで構成される記録だ。多くの場合、スナップショットはNASやSANストレージの機能として提供され、そのストレージに作成/保持される。

 これを利用することで、ボリューム、ドライブ、ファイルシステム、データベースなどを過去の既存のバージョンにロールバックできる。スナップショットを作成した過去の任意の時点にストレージの状態を戻せるということだ。

 スナップショットは、ある時点のブロックやファイルの存在場所を示す目次やコピーのようなものだ。ロールバックの際にブロックの削除や移動などを行うことでそのボリュームやストレージユニットを変更し、そのスナップショットが反映する状態に戻す。

 ブロックが削除されても必要になる場合に備えてそのブロックを保持しなければならないため、削除済みブロックがスナップショットに追加される。従って、ロールバック後のバージョンには、過去のスナップショットのメタデータ、それらのスナップショットが保持するデータ、親コピー(スナップショット前のコピー)の全てが混在する可能性がある。

 スナップショットはコピーではないので、つまりバックアップではない。スナップショットが大量の容量を消費することはない。だが多数のブロックやファイルが削除されると総容量が大きくなる恐れがある。そのため、サプライヤーは通常、保持可能なスナップショット数を制限している。

スナップショット:メリットとデメリット

 スナップショットの主なメリットは、過去のある時点にバックアップよりも迅速にロールバックできる点だ。

 バックアップよりもはるかに頻繁に保護できる点もメリットだ。1時間に1回スナップショットを取るように設定しても、システムにはそれほど影響しない。バックアップはリソースに影響するため、1日に1回、基本的には稼働時間外での実行になるだろう。

 落とし穴もある。




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