CADソフトウェアは扱うファイルのサイズが大きくグラフィックスを多用するため、VDIで動かしたいときは構築時や運用時に気を付けるべきことがある。主要な5つのポイントを説明する。
「VDI」(仮想デスクトップインフラ)の利用は、エンドユーザーが在宅勤務などのテレワーク時に生産性を維持する方法の一つだ。ただしエンドユーザーがVDIで「CAD」(コンピュータ支援設計)ソフトウェアを使うときは、VDIの設定に注意する必要がある。主要なCADソフトウェアには、Autodeskの「AutoCAD」や「Civil 3D」、Bentley Systemsの「MicroStation」などがある。
「通常のサーバと、仮想GPU(GPU:グラフィックス処理プロセッサ)が利用できるグラフィックスカードだけ準備すればよい」というのは、VDIでCADソフトウェアを利用するときによくある誤解の一つだ。CADソフトウェアに最適なVDIをセットアップするには、CPUとストレージ、ネットワークの選び方にも気を付けなければならない。さらにIT担当者は、仮想デスクトップのゲストOSをCADソフトウェアに最適化する必要がある。ユーザープロファイル管理に加え、画面転送プロトコルのポリシー設定も重要だ。
以下に、CADソフトウェアの利用に適したVDIを構築するための、5つのポイントを紹介する。これらは、「Citrix Virtual Apps and Desktops」「VMware Horizon」「Windows Virtual Desktop」といった主要VDI製品・サービスのいずれかで、CADソフトウェアを動かす場合に適用できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
TikTokが米国で20時間のサービス停止を経て復活 “英雄”トランプ氏が描く今後のシナリオと他国への影響は?
TikTokは米国で約20時間のサービス停止を経て、再び利用可能になった。
CMOが生き残るための鍵は「生産性」――2025年のマーケティング予測10選【中編】
不確実性が高まる中でもマーケターは生産性を高め、成果を出す必要がある。「Marketing D...
世界のモバイルアプリ市場はこう変わる 2025年における5つの予測
生成AIをはじめとする技術革新やプライバシー保護の潮流はモバイルアプリ市場に大きな変...