いまさら聞けない「Windows Defenderウイルス対策」の歴史 無料機能のルーツは「Windows Defenderウイルス対策」の可能性と限界【前編】

「Windows 10」が標準で搭載するマルウェア対策機能「Windows Defenderウイルス対策」は、どのような変遷をたどってきたのか。その歴史を紹介する。

2021年02月06日 10時30分 公開
[Gary OlsenTechTarget]

 IT部門は、管理対象デバイスに適したマルウェア対策製品を導入する必要がある。自社にとってどのマルウェア対策製品が最適なのかを検討し、選定しなければならない。一方で予算に限りがあることも事実であり、IT部門には投資対効果(ROI)の考慮も求められる。

 無料で利用できるマルウェア対策製品の例として、「Windows 10」が標準機能として搭載する「Windows Defender Antivirus」(Windows Defenderウイルス対策)がある。この安上がりな選択肢が、全ての企業にとって最適とは限らない。IT部門の判断に役立つ材料として、Windows Defenderウイルス対策とは何か、どのような機能を持つのかを解説する。

 MicrosoftがWindows Defenderウイルス対策の前身である「Windows Defender」の正式版を公開したのは2006年10月のことだ。この時点のWindows Defenderは、デバイスに侵入してデータを抜き取り攻撃者に送信する「スパイウェア」対策ソフトウェアで、エンドユーザーがデバイスにログインしていないときでもデバイスを保護できる仕組みを持っていた。

今の「Windows Defenderウイルス対策」が生まれるまで

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news066.jpg

Metaに潰されないために残された生き残りの道は?――2025年のSNS大予測(Snapchat編)
若年層に人気のSnapchatだが、大人にはあまり浸透していない。一方で、AR(拡張現実)開...

news150.jpg

「猛暑」「米騒動」「インバウンド」の影響は? 2024年に最も売り上げが伸びたものランキング
小売店の推定販売金額の伸びから、日用消費財の中で何が売れたのかを振り返るランキング...

news110.jpg

Netflixコラボが止まらない 「イカゲーム」シーズン2公開で人気爆上がり必至のアプリとは?
Duolingoは言語学習アプリとNetflixの大人気ドラマを結び付けたキャンペーンを展開。屋外...