コロナ禍で変化する遠隔会議製品のトレンド【後編】
「Web会議」「テレビ会議」が楽しくなる考え方と“自分らしさ”の出し方
新型コロナウイルス感染症が終息しても、Web会議ツールやテレビ会議システムといった遠隔会議製品を使う習慣は残るだろう。日常的に遠隔会議製品を使って快適に働くためのこつは。
2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)で予測不能な1年だった。2021年は前編「コロナ共存時代の必需品『Web会議』『テレビ会議』はどう進化するのか?」の通り、「不確実な時代」に突入していることを踏まえて、柔軟性と即時性がWeb会議ツールやテレビ会議システムといった遠隔会議製品のトレンドの中心的要素になるだろう。
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流動的な状況に対処するには「考え方を変える」というアプローチもある。「仕事は物理的なオフィスでするもの」という考え方はいまだに根強い。物理的なオフィスに足を運べないと、仕事を処理する能力が制限されているように感じる従業員もいる。残念ながらこうした働き方は、今までオフィスで進めていた業務がロックダウン(都市封鎖)などの行動制限によって中断してしまうと、大きく影響を受けてしまう。
こうした従業員には「仕事は場所にかかわらず、プロジェクトを完了するのに必要な仮想ツールにアクセスして進めるもの」と考えてもらうようにすればどうだろうか。例えばオフィスでは、チームの作業リストがホワイトボードに書かれていて、同僚はそれらの作業をしているとしよう。そのリストがスマートフォンのアプリケーションで閲覧できれば、従業員はいつでも好きなときに自分の割り当てをチェックし、作業を処理できる。COVID-19パンデミックの最中でも、遠隔会議ならオフィスでの会議よりもはるかに参加しやすい。
2021年の遠隔会議製品のトレンドには、より楽しい要素もある。それはパーソナライゼーションだ。
遠隔会議で個性を発揮し、見た目を飾ることもできることを人々はもう知っている。COVID-19のパンデミックを受けて企業が一斉に遠隔会議に移行したばかりのときは、ビジネスを継続できるように接続性を確保することが企業の主な関心事だった。その後約1年を経て、人々は照明が不十分なために暗い印象で写っている相手や、いつも同じ退屈な遠隔会議の画面に収まる相手をたびたび見かけるようになった。そして人々は遠隔会議をにぎやかに盛り上げようとし始めた。
人にはもともと創造力や表現力がある。寮の部屋でも、オフィスのパーティション内でも、遠隔会議の画面でも、枠に押し込められれば飾り付けを考え、自分らしさを出そうとするのは時間の問題だった。
2020年にWeb会議ツールの「バーチャル背景」(「仮想背景」「カスタム背景」とも)機能が大きな人気を呼んだのは驚きではない。バーチャル背景を皮切りに、今や遠隔会議製品は映像にさまざまな工夫を施すことができるようになっている。人々が見た目をアレンジしようとするからだ。画面の一部をカスタマイズして名前や肩書を表示したり、企業ロゴを表示させたりすることが一般化しつつある。人々は会議の最中に、表示レイアウトを全く異なるものに切り替えることもできる。
今のところ、見た目に手を加えるには無料のサードパーティーツールが必要な場合が少なくない。遠隔会議ベンダーはこのトレンドに乗って、こうした機能を標準機能として追加し続けると考えられる。
当分の間、われわれは遠隔会議製品を使ってさまざまな業務を処理することになりそうだ。COVID-19のパンデミック後も、遠隔会議製品はわれわれのビジネスで従来よりもはるかに大きな役割を果たすだろう。
その結果として、拘束されているように感じたり、消耗したりする従業員が増えることは避けたい。柔軟で個人的なカスタマイズ可能な遠隔会議製品を活用するトレンドを受け入れることで、従業員は自分の望むやり方で仕事をしながら個性をクリエイティブに表現できる。何事もそうだが、この新常態からより良いものを生み出すことを目指したい。
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