2021年02月09日 05時00分 公開
特集/連載

音響大手Boseがサプライチェーンの混乱時に実践する「危機管理プロセス」とはBoseのサプライチェーン強化【後編】

音響メーカーBoseは、サプライチェーンの回復力強化のためのシステムを導入し、混乱に素早く対処できるよう備えている。同社は危機の重要度と影響度を3つのレベルに分けている。それはどのようなものか。

[Jim O'Donnell,TechTarget]

 前編「音響大手Boseが『サプライチェーン強化』を決意した理由 東日本大震災が契機」、中編「音響大手Boseに聞く、サプライチェーンの混乱をいち早く察知する4つの要素とは」の通り、大手オーディオ機器メーカーBoseはサプライチェーンの強化に取り組んでいる。同社は2013年にResilincのサプライチェーン管理(SCM)システムを導入し、サプライチェーンの混乱を察知して対処するための施策を構築した。

 この施策は、サプライチェーンに問題が生じた際に状況をいち早く察知する「サイトマッピング」「財務分析」「社会的責任」「事業継続計画」という4要素(中編で紹介)と、問題に迅速に対処する「危機管理」を重視している。この危機管理は、3つのレベルに分かれている。

危機の重要度と影響度を分類する3つのレベル

 危機管理のレベル1では、Boseはサプライチェーンの混乱を認識すると共に、SCMシステムのアラートから分かるサプライヤーへの潜在的な影響に注目する。潜在的な影響がなければイベントをクローズ(解決済み)の状態にする。だが大事に至る恐れがあれば危機管理プロセスをレベル2に引き上げる。

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