米国でモバイルデバイスの二次流通市場が著しく成長している。成長をけん引するのは何なのか。下取りの現場で起こっている“ある変化”とは。
モバイルデバイスの下取りを手掛けるHYLA Mobileの調査結果は、米国モバイルデバイス二次流通市場の成長ぶりを明らかにした。前編「『中古スマホ』市場が活況 最も下取りに出されたiPhone、Androidスマホは?」に続く後編となる本稿は、同市場を活性化させている“刺激剤”は何かを考える。
2021年第2四半期(4月〜6月)、米国の二次流通市場で取引されたモバイルデバイスの平均使用期間はどのくらいだったのか。HYLA Mobileによると、OSに「Android」を採用したモバイルデバイスの平均使用期間は3.09年だった。2021年第1四半期(1月〜3月)は2.77年だった。Appleのスマートフォン「iPhone」シリーズの平均使用期間は3.37年で、前期の3.29年から微増だった。スマートフォン全体の平均使用期間は前期より0.15年長くなり、3.30年だった。
米国のモバイルデバイス二次流通市場を刺激しているのは、通信事業者や販売店によるアップグレードのプログラムだ。各社は「5G」(第5世代移動通信システム)を使った高速通信ができる機種に、手ごろな価格でアップグレードできる施策を講じ、モバイルデバイスの機種変更を積極的に促している。HYLA Mobileはこうしたプログラムは今後も続くと考えており、モバイルデバイス二次流通市場の継続的な活性化を予測する。
2020年にHYLA Mobileを傘下に収めた携帯電話販売・保険会社Assurantのグローバルコネクテッドリビング部門プレジデント、ビジュ・ナイア氏は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け、消費者がモバイルデバイスの下取りのためにオンラインサービスを利用する動きが加速している」と述べる。今後は消費者の間で、オンラインと実店舗を併用して下取りを完了させる動きが広がる見込みで、「二次流通の『場』が多様化する」とナイア氏は言う。
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