「Java」はなぜ、今も昔も開発者に愛されるのかJavaが愛され続ける5つの理由【後編】

「Java」はさまざまなアプリケーション開発に活用できるプログラミング言語だ。Javaが開発者からの支持を得続けている理由を説明する。

2021年10月28日 05時00分 公開
[Cameron McKenzieTechTarget]

 プログラミング言語および開発・実行環境「Java」は、今もアプリケーション開発で広く使われている。前編「『Java』を学びたくなるシンプルな理由」に続く本稿は、その5つの理由のうち、残る3つを解説する。

理由3.周辺ツール開発が盛ん

 Javaは数あるプログラミング言語の中でも開発ツールが充実している。このことはJavaの評価を揺るぎないものにするのに一役買っている。Java開発者は、アプリケーション開発を効率化するためのさまざまな開発ツールをJavaで開発している。Javaで記述された開発ツールには以下の例がある。

  • ビルド(実行可能ファイルの生成)自動化ツール「Gradle」
  • プロジェクト管理ツール「Apache Maven」
  • CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)ツール「Jenkins」
  • アプリケーションサーバ「Apache Tomcat」
  • コンテナでJavaアプリケーションを扱うためのフレームワーク「Quarkus」

理由4.Androidアプリケーション開発が可能

 Javaは、世界中に普及したスマートフォンOS「Android」用アプリケーションの開発における標準プログラミング言語だ。PC用アプリケーションやサーバサイドアプリケーションをJavaで開発できる人であれば、Androidアプリケーション開発のノウハウも素早く習得できる。Javaアプリケーションを実行する「Java仮想マシン」(JVM)と、Androidアプリケーションを実行する「Dalvik」「Android Runtime」の違いは、Androidアプリケーション開発を少し学習すれば意識せずに済む。

理由5.継続的な進化

 徐々に、だが着実にJavaは進化を積み重ねている。Javaの開発元は、長期サポート版(LTS)ではJavaコミュニティーが求める大きな変更を、それ以外のバージョンでは漸進的な改良を加えてきた。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。