リモート参加者と会議室からの参加者が混在する「ハイブリッド会議」で、参加者全員が満足できる会議室を用意するのは難しい。最適解を模索するヒントは、オフィス内の会議室でもテレワーカー視点を忘れないことだ。
第1回「テレワーク前提時代には“昔ながらの会議室”がそぐわない当然の理由」に続く第2回となる本稿は、仮想的なホワイトボードを実現する「ホワイトボードアプリケーション」を会議に取り入れる上での課題を考察する。
「ホワイトボードアプリケーションはテレワーカーの間で人気が急上昇している」と、調査会社Metrigyのプレジデント兼プリンシパルアナリストを務めるアーウィン・レザー氏は語る。ただしホワイトボードアプリケーションは「オフィスの会議室にいる参加者向けには作られていない」とレザー氏は説明する。
「大抵のホワイトボードアプリケーションは主にデスクトップPC向けに作られている」とレザー氏は言う。オフィスワークの再開計画を立てる際は、現状の会議室でどのようにホワイトボードアプリケーションを使うのがよいか、戦略を立てる必要がある。
調査会社Let's Do Videoの創業者でCEOのデビッド・マルドウ氏は「オフィスワークを再開する際には、企業は会議室をどのように整備するか考える必要がある」と主張する。再開する場合、「『会議参加者の半数が会議室にいない』ことを前提とすべきだ」とマルドウ氏は語る。会議室の壁に従来のホワイトボードがあるとしても、ホワイトボードアプリケーションを遠隔会議に組み込んで使うことになるからだという。
参加者の半数がオフィスの会議室にいないのなら、企業は会議室での会議ではなく、遠隔会議を基準として開催することになる。「これからの会議室は、ハイブリッドな体験を前提とした部屋でなければならない」とマルドウ氏は主張する。
第3回は、ハイブリッド会議を前提にした会議室に必要な設備投資について考察する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
コールセンターなどで利用する電話システムは、通話品質はもちろん運用管理やコストも重要なポイントだ。本資料では、サポート窓口の電話システムをクラウドPBXサービスに切り替え、通話品質や運用管理の向上を実現した事例を紹介する。
メール/メルマガ配信の運用課題を解消する方法として、メール配信SaaSを導入する企業が増加しているが、サービス選びには注意したい点が幾つかある。具体的にどのような観点でサービスを見極めていけばよいのかを解説する。
固定電話とオンプレミスPBXをベースとした電話環境は、異動や席替えのたびに配線の引き直し工事が発生したり、電話管理が属人化したりと、非効率さが課題となりがちだ。この問題を短期間で解消した、エヌ・シー・エヌの事例を紹介する。
富士通が展開するDX推進プロジェクト「フジトラ」。12万余りのグループ従業員全体をカバーするのは容易ではないが、その一翼を担うのが「ワークマネジメントツール」だ。本ツールの導入経緯から効用、今後の展開などを紹介する。
名刺は日々のビジネスに欠かせないツールの1つだが、その発注に関する承認と管理は意外と手間のかかる作業であり、規模が大きくなるほど負担は増大する。そこで注目したいのが、柔軟なワークフローを構築できる名刺発注サービスだ。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...