2021年12月27日 05時00分 公開
特集/連載

Siemens Energyが「SAP ERP」をGCPに移行 その“エコ”な狙いとはクラウド活用で脱炭素化に取り組むSiemens Energy【前編】

Siemens Energyはデータセンターの規模縮小を進めている。「SAP ERP」に加えて、製造部門やサプライチェーン部門に関連するデータを全て「Google Cloud Platform」に移行させる計画だ。その狙いは。

[Caroline Donnelly,TechTarget]

 Siemens Energyはドイツを拠点とし、発電用設備やシステムなどの生産を手掛けるエネルギー企業だ。同社はGoogleのクラウドサービス群「Google Cloud Platform」(GCP)を使い、複数年をかけたデータセンター移行プロジェクトを開始した。

 二酸化炭素を中心とした温室効果ガスの排出を削減する「脱炭素化」のための取り組みの一環として、Siemens Energyは再生可能エネルギーによる発電と送電を支援する製品を開発している。脱炭素化の取り組みを進めるために、同社は全社のSAPアプリケーションを、自社のデータセンターからGCPに移行させることを目指している。こうしたSAPアプリケーションの中には、84カ国75万人以上のエンドユーザーが利用するERP(統合業務)パッケージの「SAP ERP Central Component」やサプライチェーン管理アプリケーションの「SAP Supply Chain Management」などのアプリケーションとデータが含まれる。

脱炭素化に取り組むSiemens Energyが「GCP」を採用する“エコ”な狙い

 Siemens Energyは、SAPアプリケーションをクラウドサービスへ移行させるために、「RISE with SAP」の採用を決めている。RISE with SAPは、SAPがクラウドサービスとして提供するERPパッケージだ。

 移行作業は2021年後半に開始する。サステナビリティ推進施策の一環として、Siemens Energyは製造部門やサプライチェーン部門に関連するデータを全て、クラウドサービスに移行させる。

 Siemens Energyは、あらゆる温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「クライメートニュートラル」(気候中立)の2030年までの実現を約束している。「Googleは再生可能エネルギーを100%使用したクラウドサービスを提供することで、その目標の達成を支援してくれる」とSiemens Energyは説明する。

Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術

米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news026.jpg

ティム・クック氏の給与明細 時価総額3兆ドル企業のCEOは平均的Apple社員の1447倍稼ぐ
巨大リンゴと姫リンゴ? 「apple to apple」とは言えない格差がさらに拡大中。

news093.jpg

2021年の炎上発生件数は1766件、前年対比24.8%増――「デジタル・クライシス白書2022」
2021年のデジタル・クライシス(ソーシャルメディアを中心としたネット上で発生した危機...

news029.jpg

若者のインスタ離れを食い止めるためにMetaが下した「古参ユーザー切り捨て」の決断
Metaの若者文化への主要な接点であるInstagramは現在、反撃を目指している。メタバースへ...