ストレージ仮想化を仮想化の対象によって分類すると、「ファイルレベル」と「ブロックレベル」の2種類に大別できる。これらはどう違うのか。
適切な「ストレージ仮想化」製品を選択するには、ストレージ仮想化の対象や方式、自社のストレージに対するニーズなどを考慮する必要がある。ストレージ仮想化はストレージのデータ格納効率を最大限に引き上げて、ストレージのライフサイクルを延ばすのに役立つ。
ストレージ仮想化を仮想化の対象で分類すると、主に「ファイルレベル」と「ブロックレベル」に分けることができる。
ファイルレベルのストレージ仮想化は、主にNAS(ネットワーク接続ストレージ)向けの技術だ。特定のサーバとストレージの結び付きをなくし、複数のサーバでストレージを共有できるようにする。サーバ間で同じファイルを共有しやすくなるため、ストレージの利用効率を向上させやすくなる。
ブロックレベルのストレージ仮想化は、主にSAN(ストレージエリアネットワーク)で広く使用されている。データを読み取ったり、書き込んだりする単位である「ブロック」を複数まとめた「ボリューム」を仮想化する。利用可能なブロックをまとめて、サーバが共有仮想リソースとして利用できるようにする。製品間の違いを意識することなく、複数のストレージを単一のストレージとして管理できるようにすることで、管理負荷を減らす。
次回は仮想化の方式に応じて分類した場合の、ストレージ仮想化の種類を紹介する。
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