「Amazon CloudWatch Logs」「Azure Monitor」「Cloud Logging」などクラウドベンダーのツールか。それともサードパーティー製やOSSのツールか。クラウドサービスのユーザー企業が選ぶべきログ管理ツールとは。
複数のシステムのログを一元管理するログ管理ツールは、IT担当者がシステムのトラブルに対処する上で有用だ。クラウドサービスのユーザー企業が適切なログ管理ツールを選定するには、何に気を付ければよいのか。中編「ログ管理を『ログ収集』と混同していないか? クラウドログ管理の勘所」に続く本稿は、ログ管理のベストプラクティス5つのうち、5つ目を説明する。
ログ管理ツールにはさまざまな選択肢がある。適切なツールを選ぶには、クラウドベンダーが提供するログ管理ツールに加えて、サードパーティー製やオープンソースソフトウェア(OS)のログ管理ツールを比較するとよい。
主なクラウドベンダーのログ一元管理ツールは、Amazon Web Service(AWS)の「Amazon CloudWatch Logs」、Microsoftの「Azure Monitor」、Googleの「Cloud Logging」などだ。各ツールは運営元のクラウドサービスのログに加え、オンプレミスのインフラや他社のクラウドサービスのログを取り込める場合がある。
サードパーティーのログ管理ツールベンダーには、DynatraceやDatadog、New Relic、Splunkなどの選択肢がある。各社のAPM(アプリケーションパフォーマンス管理)ソフトウェアは、ログの視覚化に加えて、複数のインフラやアプリケーションからログを収集するための機能を含む。
代表的なOSSのログ管理ツールには「Elastic Stack」「Graylog」「Fluentd」などの選択肢がある。OSSのログ管理ツールの機能は多岐にわたるため、導入を検討する際は機能を慎重に確認する必要がある。ログ管理サービスを提供する大手クラウドベンダーとの取引がなかったり、オンプレミスインフラでのログ管理を重視したり、ログの取り込みに独自の要件があったりする場合は、OSSのログ管理ツールが最適な可能性がある。
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