既存のPCが「Windows 11」にアップグレードできるのかどうかを確認する際に役立つのが「Windows 11 Compatibility Check」(Win11CompChk)だ。その使い方や機能を説明する。
利用中の「Windows 10」搭載PCで、「Windows 11」が使えるかどうかを調べる際に役立つアプリケーションは、Microsoftが提供する「PC正常性チェック」(PC Health Check)だけではない。その代替策として利用可能なWindows 11互換性評価ツールは幾つかある。本稿はその中から「Windows 11 Compatibility Check」(Win11CompChk)を紹介する。
IT管理者は、ソースコード共有サービス「GitHub」でWin11CompChkを入手できる。Win11CompChkの本体はバッチファイル形式だ。対象のPCの「コマンドプロンプト」「PowerShell」といったコマンド実行ツールで実行する。
Win11CompChkは、対象のPCがWindows 11のどのシステム要件を満たし、どのシステム要件を満たしていないかを示すリストを生成する(画面6)。チェックを実行するにはバッチファイル「Win11CompChk.bat」が入っているディレクトリでコマンド実行ツールを起動し、このバッチファイルを実行する。
今回のWin11CompChkを含めて、主要なWindows 11互換性評価ツールには、出力した評価データを保存するエクスポート機能がある。IT管理者が複数の社内PCの評価データを一元管理する場合、後から各PCを識別できるように、マシン名や資産管理IDといった一意の識別子を評価データに記載するとよい。評価データを基に、どのPCがWindows 11のシステム要件を満たしていて、どのPCが満たしていないかを確認できる。
Windows 11への確実なアップグレードを可能にするには、Windows 11のシステム要件を満たさない古いPCを、要件を満たす新しいPCに刷新することが現実的な手段となる。Windows 10のサポート終了日である2025年10月14日に間に合わなくなる前に、刷新計画を検討するとよい。
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