Macユーザーが「VMware Fusion」を使うと“あれ”がMacで動かせる「VMware Fusion」と「VMware Workstation Pro」の違いを比較【第2回】

「Mac」向けのハイパーバイザー「VMware Fusion」は、Macで「macOS」以外のさまざまなOSを実行できるようにする。そのメリットとは何か。Fusionの機能を説明する。

2022年05月27日 05時00分 公開
[Vladan SegetTechTarget]

関連キーワード

仮想マシン(VM) | Mac | VMware | Windows | Linux


 Appleのクライアントデバイス「Mac」のエンドユーザーは、VMwareのハイパーバイザー「VMware Fusion」(以下、Fusion)を導入すれば、Macの可能性を広げることができる。Fusionの主要なメリットを確認しよう。

Macユーザーが「VMware Fusion」を導入すると“あれ”が使える

 MacユーザーがFusionを導入すれば、MacのOSである「macOS」以外のOSを利用するために、他のノートPCやデスクトップPCを改めて購入する必要がなくなる。例えばmacOSで実行できないが、Microsoftの「Windows」で実行できるゲームソフトウェアをWindowsの仮想マシン(VM)にインストールすれば、Macでプレイできるようになる。VM内部のリソースへのアクセスを他のエンドユーザーに許可することも可能だ。

 異なるOSを実行する複数のVM間で、ファイルをコピー&ペーストする機能もFusionは備える。これにより、複数のVM間でファイルの共有が可能になる。

 Fusionのスナップショット機能は、特定時点のVMの状態を保存する。あるシステムで、検証していない新しいソフトウェアの導入を検討しなければならないとする。この場合は、そのソフトウェアを導入する前にVMのスナップショットを取得。そのソフトウェアが機能しなかったり、システムに悪影響を及ぼしたりする場合に備えて、取得したスナップショットを保管する。そのソフトウェアによってシステムに問題が生じたら、スナップショット取得時の状態に戻せばよい。こうすることで、VMは新しいソフトウェアをインストールする前の状態に戻る。

 Windowsの修正プログラムをインストールしたり、OSやアプリケーションのアップグレードをしたりする前にも、Fusionで取得したVMのスナップショットが役立つ。


 第3回はFusionの課題を説明する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...