MicrosoftやGoogleは自社のオフィススイートに、テレワーク時の情報漏えいリスクを減らす機能を提供している。こうした機能が熱望される背景にある変化とは。
テレワークがもたらすリスクは、IT担当者の懸念事項だ。ITメディア企業IDG Communications(Foundry)が2022年6月に公開した調査データによると、IT製品導入に関わる意思決定者(有効回答数:401人)の63%が、テレワーク向けの新しいセキュリティ製品の導入に取り組んでいる。
従業員はテレワーク時に、私物のノートPCや公共施設のPC、インターネットカフェのPCなどで、Webアプリケーションを使ってメールチェックやドキュメントの編集をすることがある。従業員がWebアプリケーションから適切にログアウトしなければ、機密データが漏えいする恐れがある。
企業のセキュリティ担当者は多要素認証(MFA)やEDR(エンドポイント脅威検出・対処)に関心を寄せている。サブスクリプション形式のオフィススイート「Microsoft 365」のIT管理者向け機能「アイドルセッションタイムアウト」は「こうした取り組みを補完する」と、ITコンサルティング会社451 Researchのアナリスト、ラウル・カスタノン氏は説明する。この機能は、Microsoft 365のWebアプリケーションのアイドル(無操作)状態が一定時間続いたエンドユーザーを、Microsoft 365からサインアウト(ログアウト)させる。
オフィススペースの使い方の自由度を高める選択肢の一つは、従業員が固定席を持たず、共有デスク(ホットデスク)で仕事をする「ホットデスキング」(フリーアドレス)の手法を採用することだ。その場合、従業員がホットデスクで共有デバイスからログアウトするのを忘れると、機密情報が流出する危険がある。
Googleはオフィススイート「Google Workspace」について、「Gmail」をはじめとする各種アプリケーションへのログイン状態を継続できる時間を、ユーザー企業のIT管理者が設定できるようにしている。設定時間が経過すると、従業員はアプリケーションを利用中でも、Google Workspaceにログインし直す必要がある。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
サイバー侵害を特定して封じ込めるために平均で280日の日数がかかるともいわれる中、セキュリティ対策には進化が求められている。そこで注目されるクラウド型シングルプラットフォームを取り上げ、期待できるビジネス価値を解説する。
営業活動においては特に重要なツールである「名刺」。切らさないことを前提に発注・管理しておく必要があるが、発注作業には手間がかかる。そこで注目したいのが、名刺申請から発注までのワークフローを構築できるサービスだ。
名刺の作成・発注業務は手間がかかる。従業員数が多ければ多いほどその負担は大きくなる。「発注作業が面倒」といった悩みを抱える総務・人事担当者は多いだろう。これらの課題を解消し、名刺の作成・発注業務の負担を軽減する方法を探る。
名刺作成業務において、「個別に発注するとコストが増大する」「デザインに統一感がない」などの課題を抱えている企業は多いだろう。そこで、無料で利用でき、名刺デザインの統一性を保ちながら業務負担を軽減できるサービスを紹介する。
多くの企業で業務マニュアルを動画化する動きが活発化しているが、ただの作業動画では活用されないケースも多い。動画マニュアルの活用に当たって重要になるポイントとともに、それらを容易に実現できるサービスを紹介したい。
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...