開発プロジェクトのIDEに「Visual Studio」や「WebStorm」を採用する際には、どのような問題があることを把握しておくべきなのか。幾つかの注意点を解説する。
統合開発環境(IDE)であるMicrosoftの「Visual Studio」とJetBrainsの「WebStorm」には、幾つかの制限事項や課題がある。利用時における注意事項をまとめた。
Visual Studioには、以下の問題点が存在する。
フルバーションのVisual Studioは、開発初心者にとっては複雑過ぎる場合がある。膨大な数の機能とオプションは、小規模プロジェクトでの作業に慣れている開発者にとっては極めて複雑に感じられ、圧倒される恐れがある。
Visual Studioが自動生成するコードスニペット(短いソースコードのまとまり)は、比較的高い再利用性を備える。そのため開発初心者がスキルを磨くために必要な、試行錯誤の学習プロセスを奪ってしまうという意見もある。
WebStormはメモリに配置するソースコード量を最小限に抑えるために、他のIDEよりもメモリの使用量を抑えている。このことから、起動に時間を要すると感じる利用者が少なくない。
2010年の登場以降、WebStormは何度もバージョンアップを重ねてきた。チーム開発でWebStormを使う場合は、バージョンの競合を避けるため、チームの開発者全員が同じバージョンを使用していることを定期的に確認する必要がある。WebStormは大規模な開発作業、特に、Microsoftのアプリケーション開発・実行環境「.NET Framework」を利用した開発には必ずしも適さない。
1つのプロジェクトでVisual StudioとWebStormの両方を使用して、開発作業に応じて両者を切り替えることも可能だ。例えば、まずWebStormを使って、プログラミング言語「JavaScript」のスクリプトをリファクタリング(プログラムの動作を変えずに内部構造を整理)する。その後Visual Studioに切り替えて、アプリケーションのデータをデータベースと連携させる「Prisma」や、人工知能(AI)技術を活用したソースコード生成ツール「GitHub Copilot」といった拡張機能を使う。
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