Visual StudioとWebStormを「デバッグ機能」で比較 どちらが“使える”か?「Visual Studio」と「WebStorm」の違い【第2回】

IDEの「Visual Studio」「WebStorm」には幾つかの違いがある。その一つがデバッグ機能だ。それぞれが提供するデバッグ機能の概要を解説する。

2022年09月01日 08時15分 公開
[Kerry DoyleTechTarget]

 「Visual Studio」はMicrosoftが、「WebStorm」はJetBrainsが提供する統合開発環境(IDE)だ。両者の違いを幾つかの観点から見ていこう。

Visual StudioとWebStormを「デバッグ機能」で比較

Visual Studio

 Visual Studioは、ソースコードをクリーンでエラーのない状態に保つことを目指した機能を搭載する。開発者は「Find All References」(すべての参照の検索)という機能を使って、ソースコードのフィルタリングや検索を実行できる。

 開発者がエラーを監視し、修正方法を特定するのに役立つ「Error List」(エラー一覧)をはじめ、エラー修正用の機能も含む。JetBrainsのVisual Studio用拡張機能「ReSharper」は、Visual Studioが検出したエラーを強調表示する。「Live Unit Testing」「IntelliTest」など、Visual Studio標準のテスト機能もある。

WebStorm

 WebStormにはエラー検出に役立つ機能として、プログラムを実行してエラーを検出する「動的コード解析」や、ソースコードを解析してエラーを検出する「静的コード解析」といった機能がある。開発者はこれらの機能を使うことで、使っていない変数や無効なメソッド(処理)などを特定できる。

 「Find in Files」(ファイル内検索)は、開発者が特定の文字列をプロジェクト内で検索、表示できるWebStormの機能だ。これはデバッグに役立つ。「Test Runner」(テストランナー)は、WebStormでテストを実行するための機能だ。ソースコード内の誤りのあるセクションをスキップしたり、テストを再実行したりできる。


 Visual StudioもWebStormもプログラミング言語の「JavaScript」を使ったアプリケーションのデバッグが可能だ。「Node.js」や「React」といった、JavaScriptでのアプリケーション開発を支援するフレームワーク(特定の設計思想に基づくプログラム部品やドキュメント群)を利用したアプリケーションのデバッグもできる。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...