大学で建築学を専攻していたヤン・リュー氏は、ひょんなきっかけからプログラマーとしてのキャリアをスタートさせた。同氏がプログラマーになったいきさつと、実際に働いて感じたことを紹介する。
ヤン・リュー氏はオーストラリアの王立メルボルン工科大学(Royal Melbourne Institute of Technology)で建築学の学位を取得して卒業した。その時点で、自身が踏み出そうとしているキャリアの第一歩が別の道につながっているとは思いもしなかった。
学士課程を楽しく過ごしたリュー氏は、建築家として就職しようとして壁にぶつかった。そこで同氏の友人が、オーストラリアの公営ネットワークプロバイダーNBN Coと取引のあるパートナー企業の通信エンジニア職を紹介してくれた。リュー氏はその職に就くことになった。
リュー氏は職場でCAD(コンピュータ支援設計)ソフトウェア「AutoCAD」のプラグインを実装する開発者と交流したり、チームの効率向上のためのプログラムを開発したりする機会があった。Webサイトのデザインについても知識を深めていった。
「プログラマーはとても面白そうなキャリアに思えた。彼らは自分たちの仕事を楽しんでいる様子だった」とリュー氏は振り返る。同氏は、プログラミング言語「C++」やクエリ言語「SQL」を学ぶためにディーキン大学(Deakin University)に入学した。「やってみて、どうなるか見極めるつもりだった。実際にやってみると成績が良く、非常に気に入った」と同氏は振り返る。
自身のコーディングの才能に気づいたリュー氏は、コンピュータサイエンスの学士号を取得。それからディーキン大学(Deakin University)のインターンシップ制度を活用して、オーストラリアの銀行でクラウドエンジニアとして働き始めた。その後、実績が認められてその銀行に正社員として採用され、コンテナオーケストレーター「Kubernetes」などのツールのサポート業務を担うチームの一員として2年以上を過ごした。「勤務時間は長かったが、ソフトウェアの新機能を公開するときには充実感があった」と同氏は言う。
リュー氏は「そこに至るまで、私は素晴らしい過程を歩んだ」と話す。同氏はさらにDevOps(開発と運用の融合)にのめり込んだ。バックエンド(エンドユーザーに見えない仕組み)の開発や、ソースコードのデバッグ(エラー修正)が好きなことに気付いたという。
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