クラウド仮想デスクトップ「Azure Virtual Desktop」の管理を難しくする“あの問題”「Azure Virtual Desktop」(AVD)のストレージ構築のポイント【第1回】

仮想デスクトップをクラウドサービスとして利用できるMicrosoftのDaaS「Azure Virtual Desktop」(AVD)では、仮想デスクトップの管理や利用時に幾つかの問題が発生することがある。その原因となりやすい要素とは。

2023年03月17日 10時00分 公開
[Katie FentonTechTarget]

 仮想デスクトップの管理や利用の際に、幾つかの問題が発生することがある。MicrosoftのDaaS(Desktop as a Service)である「Azure Virtual Desktop」(AVD)の仮想デスクトップも例外ではない。その原因の一つが、仮想デスクトップが利用する

  • ストレージ

の問題だ。

「Azure Virtual Desktop」の管理が難しくなる理由とは

 仮想デスクトップの稼働中に生じるストレージ問題の原因は、IT管理者やエンドユーザーが使用しているソフトウェア、扱っているデータなどによって異なる。ユーザー企業がAVDを利用する際、幾つかの要素が、仮想デスクトップのストレージ管理を複雑にする可能性がある。

 AVDは、仮想デスクトップをエンドユーザーに割り当てるためのユーザープロファイル(エンドユーザーのデータや設定)の管理手段として、「Profile Container」(プロファイルコンテナー)を用いる。Profile Containerは、Microsoftのユーザープロファイル管理機能群「FSLogix」の一つだ。Profile Containerの保管には、Azureのさまざまなクラウドストレージを利用できる。どのクラウドストレージを選ぶかによって、仮想デスクトップの表示や応答の速度が変わり得る。

 イアン・マンガン氏は、AVDを使った仮想デスクトップの構築と運用のための主な方法と、AVDのストレージ設定を解説した著書『Mastering Azure Virtual Desktop』を出版した。マンガン氏は、DaaSをはじめとするクライアントコンピューティングの専門家だ。本書はMicrosoftのAVD管理者向け試験「AZ-140」の準備をするためのガイドブックとしても利用できる。

 マンガン氏によると、Mastering Azure Virtual Desktopを執筆したきっかけは、仮想デスクトップをオンプレミスインフラではなくクラウドサービスのインフラから配信するための技術について、Microsoftのマーケティングチームと話したことだった。そこで同氏は、AZ-140に合格するためのガイドブックや、AVDの構築や運用に必要な全ての事柄をまとめたレファレンスガイドを作ろうと思い付いたという。


 次回からは、AVDの適切なストレージ管理の重要性と、組織に合わせたストレージ管理の方法、AVDが抱える課題をマンガン氏に語ってもらう。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news035.jpg

低迷するナイキやアディダスを猛追する「HOKA」の “破壊的”ブランディングとは?
ランナーの間で好感度が低迷しているNikeに対し、ディスラプター(破壊的企業)として取...

news051.jpg

新紙幣の発行、3社に1社が日本経済に「プラスの影響」と回答――帝国データバンク調査
20年ぶりの新紙幣発行は日本経済にどのような影響を及ぼすのでしょうか。帝国データバン...

news196.png

WPPとIBMが生成AIを活用したB2Bマーケティング領域で連携
IBMのビジネス向けAIおよびデータプラットフォームである「watsonx」の機能を「WPP Open...