配車サービスやフードデリバリーサービスの事業を拡大させてきたUberは、Oracleとパートナーシップを締結。システムを支えるインフラに変更を加えて、事業の成長を加速させる。
配車サービスを提供するUber Technologies(以下、Uber)は、Oracleと7年間の戦略的パートナーシップを締結したことを2023年2月13日(米国時間)に発表した。配車サービスの提供地域を広げる他、フードデリバリー領域にもサービスを拡大するUberは、事業を支えるインフラに変更を加える。
UberとOracleのパートナーシップ締結の目的は、Uberがクラウドサービスを活用して自社の成長を促進することにある。重要なシステムの一部をOracleのクラウドサービス群「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)に移行させる。インフラを最新化すると同時に、新サービスを市場に投入するまでの時間を短縮する狙いだ。Uberは声明で「新たな市場に参入する際には、自社の核となる強みに資源を集中させることが重要になる」と述べる。
拡大する事業にインフラを適用できるよう、Uberはオンプレミスインフラとクラウドサービスを連携させて使う「ハイブリッドクラウド」を推進する。同社のハイブリッドクラウドは、OCIを含むクラウドサービスと、コロケーション施設に配置する自社保有のサーバ群で構成される。
Uberが発表した2022年第4四半期(10~12月期)の業績は、売上高が前年同期比約49%増の86億700万ドルだった。配車やフードデリバリーの取り扱い件数は前年同期比約19%増の約21億件に達し、過去最高を記録するなど事業が成長している。
後編は、UberがOCIを選んだ理由や、OCIを用いて実施する取り組みを紹介する。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
契約業務の効率化やコストの削減といった効果が期待できることから、多くの企業で「電子署名」の導入が進んでいる。一方で、訴訟問題へと発展した際に証拠として使えるのかといった疑問を抱き、導入を踏みとどまるケースもあるようだ。
半導体ベンダーBroadcomは仮想化ベンダーVMwareを買収してから、VMware製品の永久ライセンスを廃止した。その永久ライセンスを継続する非公認の方法とは。
システム基盤をオンプレミスで運用するか、データセンターやクラウドで運用するかは、業種によって大きく異なる。調査結果を基に、活用の実態を探るとともに、最適なクラウドサービスを考察する。
SaaSサービスが普及する一方、製品の多様化に伴い、さまざまな課題が発生している。特にベンダー側では、「商談につながるリードを獲得できない」という悩みを抱える企業が多いようだ。調査結果を基に、その実態と解決策を探る。
生成AIの活用が広がり、LLMやマルチモーダルAIの開発が進む中で、高性能なGPUの確保に問題を抱えている企業は少なくない。GPUのスペック不足を解消するためには、どうすればよいのか。有力な選択肢を紹介する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。