「Windows 11」のライセンスを適切に選ぶ上で欠かせないのが、Windows 11のエディションを理解することだ。主要な企業向けエディションである「Windows 11 Enterprise」「Windows 11 Pro」の特徴を整理しよう。
MicrosoftのクライアントOS「Windows 11」には、企業向けからコンシューマー向けまで、さまざまなエディションがある。各エディションを利用するためのライセンスも複数あり、こうした複雑さが適切なライセンス選びを難しくしている。Windows 11のライセンス選びに失敗しないために、Windows 11の主要な企業向けエディションの特徴を整理しよう。
Windows 11の企業向けエディション「Windows 11 Enterprise」のライセンスは、エンドユーザー単位のサブスクリプションライセンスだ。Windows 11 Enterpriseを利用するには、Microsoftが定めたOSが、PCで動作している必要がある。基本的には「Windows 10 Pro」または「Windows 11 Pro」から、Windows 11 Enterpriseに切り替えることになる。
主要なWindows 11 Enterpriseのプランは、中規模〜大規模企業向けの「Windows Enterprise E3」と、E3に管理機能を追加した「Windows Enterprise E5」だ。Microsoftのサブスクリプション形式の製品/サービス群「Microsoft 365」の主要プランである「Microsoft 365 E3」「同E5」「同F3」に、Windows Enterprise E3が付属している。
IT管理者は「Microsoft Intune」をはじめとするWindows 11の管理ツールを、Windows 11 Enterpriseでも利用できる。米国の場合、Microsoft 365 E3の料金は、年間契約でエンドユーザー1人当たり月額36ドル(国内の税別料金は4500円)だ。同社はWindows 11 Enterprise単体の料金を公開していない。
Windows 11の企業向けエディションの中で、エントリーエディションとしての位置付けになるのがWindows 11 Proだ。Windows 11 ProはWindows 11 Enterpriseと比べて、利用できる管理機能やセキュリティ機能に制限がある。Windows 11 Proのライセンスはデバイス単位の永続ライセンスであり、機能更新プログラムの提供開始日からのサポート期間は24カ月間(Windows 11 Enterpriseの場合は36カ月間)だ。Windows 11 Proの小売価格はおよそ200ドル(国内の税込み価格は2万8380円)。
次回は、Microsoftが進めるライセンスのサブスクリプション化の動きが、Windows 11に及ぼす影響を整理する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
AIの進化が加速する「プラットフォームビジネス」とは?
マーケットプレイス構築を支援するMiraklが日本で初のイベントを開催し、新たな成長戦略...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2024年12月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
2024年の消費者購買行動変化 「日本酒」に注目してみると……
2023年と比較して2024年の消費者の購買行動にはどのような変化があったのか。カタリナマ...