スポーツの国際大会の成功には、選手以外の尽力が欠かせない。フランスで開幕したラグビーワールドカップ2023では、通信事業者が手を尽くして支えている。
2023年9月8日(現地時間)、フランスでラグビーワールドカップ2023が開幕した。同大会ではドラマがグラウンドの外でも起きている。大会の舞台裏では、通信事業者が奮闘している。
ラグビーワールドカップ2023の公式スポンサー兼公式通信事業者に指名されたのは、フランスの通信事業者Orangeだ。Orangeは2年半以上をかけて同大会のためのネットワークインフラを構築した。これを介して、世界各国のテレビ局と視聴者に試合の様子が届いている。その他Orangeは、選手を支えるための“ある技術”も提供した。
Orangeは国際放送センターや、ラグビーワールドカップ2023フランス大会組織委員会の本部と各リモート拠点を結ぶIPネットワークを構築する必要があった。固定電話は銅線によるPSTN(公衆交換電話網)を利用することがあるが、同社は固定電話もIPネットワークに切り替えた。
Orangeはフランス代表チーム向けに、「VR」(仮想現実)を使用した練習ツールの「Touche Augmentee」を提供している。これはラグビーにおいて、両チームが1列ずつに並び、投げ入れられたボールを取り合うセットプレーの「ラインアウト」を練習するためのツールだ。同ツールの開発には、Orangeのネットワークインフラと3D(3次元)モデリング技術が貢献している。開催都市であるリヨン、ナント、パリ、トゥールーズのスタジアム近辺で、一般人もTouche Augmenteeを体験できる。
後編は、大会開催都市でもあるフランスの都市共同体トゥールーズメトロポールが大会期間中に取り組んだ内容を紹介する。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...
SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。
「Fortnite」を活用 朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...