2022年11月、中東カタールでサッカーのワールドカップが開催された。観客のワールドカップ視聴を支えた光ファイバーネットワークと、それを構成する技術とは。
2022年11月、中東初開催のサッカーワールドカップが開催された。中東を拠点に事業を展開するネットワークベンダーGulf Bridge International(GBI)は、より良いワールドカップの視聴体験を届けるため、光ファイバーネットワークを強化した。
GBIは、ネットワーク製品ベンダーInfineraの光エンジン(注1)「ICE6 800G Generation Optical Engine」(ICE6 800G)を、GBIの海底と地上における光ファイバーネットワーク全体に導入した。これにより以下を同時に実現した。
※注1:光電信号変換を実現するための光トランシーバーの主要部分
これらの成果は、Infineraが提供する以下の技術によって実現した。
※注1:単一の高速波長を複数のサブキャリアに分割し、帯域幅(回線路容量)の拡大を実現する技術
※注2:データ送信の際、誤送信を見越し、あらかじめ一定のルールに従って符号を追加したデータを送付する方式
※注3:複数のフレーム(データ伝送の単位の一つ)間でエラーを共有すること
GBIで最高技術責任者(CTO)を務めるギャビン・レア氏はICE6 800Gの導入について、「既存の光伝送アーキテクチャの利用を継続しながら容易に光ファイバーネットワークを強化できた」と評価する。
レア氏は、「信頼性の高いかつ高速なネットワーク接続を顧客に提供し、最高のワールドカップ視聴体験を届けるためには、当社の光ファイバーネットワークでテラビット規模の帯域幅を確保することが不可欠だった」と語る。
Infineraでワールドワイド販売部門のシニアバイスプレジデントを務めるニック・ウォールデン氏は次のように話す。「GBIはICE6 800Gを用いて光ファイバーネットワークを強化することで、高速なデータ伝送を実現する400ギガビットイーサネット(GbE)といった、競争力のあるネットワークサービスの提供を実現できた」
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