いまさら聞けない「スクラム」と「カンバン」の違い アジャイル開発の2大手法スクラムとカンバンの違い【第1回】

「スクラム」と「カンバン」は、アジャイル型開発を実現する開発手法だ。それぞれの特徴や、スクラムの進め方を大まかに解説する。

2023年10月14日 10時00分 公開
[Darcy DeCluteTechTarget]

 小規模な変更を短期間のうちに繰り返す「アジャイル」型開発を実現するための手法は複数ある。代表例が「スクラム」と「カンバン」だ。スクラムとカンバンの違いや、手法を選択する際のポイントを紹介する。

アジャイル開発の2大手法「スクラム」と「カンバン」をざっくり解説

 スクラムは、短く区切った開発期間である「スプリント」を繰り返し、期間内で特定のゴールを達成することを目指す。これは小さなチームが複雑な問題を解決するのに役立つ手法だ。一方のカンバンは、開発プロセスにおける作業項目に着目し、項目の状態や優先順位などを細かく管理する。

 スクラムとカンバンは広く普及しているアジャイル型開発手法であり、以下をはじめとする複数の共通理念を持つ。

  • 計画に沿って行動することよりも変化に適応することを重視する
  • ソフトウェアに関する包括的なドキュメントよりも、動くソフトウェアを重視する
  • 動くソフトウェアを継続的に提供することを優先する

スプリントを活用するのがスクラム

 スクラムがカンバンと大きく異なる点は、反復的な方法を採用することだ。スクラムではスプリントを活用する。スプリント開始時のプランニングでは、プロダクトオーナーや開発者、スクラムマスター(チーム全体の調整役)が話し合って、バックログ(実装すべき機能のリスト)を作成する。その後、2〜4週間の期間で幾つの機能を実装できるかを考えた上で、スプリントのゴールを設定するという流れを踏む。

 ゴールを設定したら、プログラミングに移る。スプリントが終了すると、スプリントの成果に対してステークホルダーからフィードバックを得るレビューを実施する。具体的には開発の進み具合や、スプリントごとのゴールを達成できたかどうかを確認する。最後のレトロスペクティブ(振り返り)においては、スプリントにおけるチームの成功や問題を評価したり、次のスプリントに向けた改善案を議論したりする。

 スプリントではこれらのプランニング、レビュー、レトロスペクティブを実施する必要があり、いずれもスクラムの重要な要素だ。


 次回は、カンバンの主な特徴を取り上げる。

TechTarget発 エンジニア虎の巻

米国TechTargetの豊富な記事の中から、開発のノウハウや技術知識など、ITエンジニアの問題解決に役立つ情報を厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2024年3月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news175.png

AI同士が議論して商品開発のアイデア出し 博報堂が「マルチエージェント ブレストAI」の業務活用を開始
専門知識を持ったAI同士が協調して意思決定と企画生成を行う仕組みを活用。最適な結論や...

news172.jpg

デジタルサイネージ一体型自動ドアによる広告配信サービス ナブテスコが提供
ナブテスコがデジタルサイネージ一体型自動ドアを広告メディアとして利用する新サービス...