Webアプリケーション開発の手段として広く浸透している「JavaScript」。その代替や、より優れた選択肢として「TypeScript」を捉えることは、必ずしも正しくない。両者の“真の関係性”とは。
Microsoftが開発を主導するオープンソースのプログラミング言語「TypeScript」は、スクリプト(簡易プログラム)言語「JavaScript」のプログラムを開発しやすくするために生まれた。それならばTypeScriptだけを使えばよいのかと言うと、実はそうとは限らない。両者はどうあるべきなのか。
「TypeScriptは、JavaScriptのライバルだ」という認識は間違っている。そもそもMicrosoftは、TypeScriptを「JavaScriptの代替言語」として設計したわけではない。ソースコードの記述や管理、保守を容易にすることで、JavaScriptプログラムの開発を促進することを目的に、同社はTypeScriptを生み出した。
JavaScriptでWebアプリケーションを開発するためのライブラリ(プログラム部品群)やフレームワーク(特定の設計思想に基づくプログラム部品やドキュメント群)は、人気を集め続けている。フロントエンド(エンドユーザーの目に見える部分)開発向けの「React」、バックエンド(エンドユーザーの目に見えない部分)開発向けの「Node.js」などだ。
TypeScriptでこうしたJavaScript向けのライブラリやフレームワークを使用するには、いったん「コンパイル」によってJavaScriptソースコードを生成しなければならない場合がある。TypeScriptにおけるコンパイルは、TypeScriptソースコードをJavaScriptソースコードに変換する仕組みのことだ。そのため開発者は、結果としてJavaScriptとTypeScriptの両方を扱うことになる。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、開発のノウハウや技術知識など、ITエンジニアの問題解決に役立つ情報を厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。
「ドメインリスト貸し」は何がマズい? サイトの評判の不正使用について解説
「サイトの評判の不正使用」について理解し、正しい対策が取れるにしましょう。
代理店にもAIにも「丸投げ」はダメ 成果報酬型マーケティングを成功させるポイントは?
「成果報酬型マーケティング」を実現する上でインターネット広告業界が直面する課題とは...