ERP導入の成功に欠かせないコンサルタントはプロジェクトでどのような働きをするのだろうか。コンサルタントとうまく付き合い、その能力を最大限に生かすことがERPのスムーズな導入につながる。
前回記事「ERP導入フェーズで欠かせないユーザー部門参加の極意」はERP導入フェーズにおけるIT部門の役割について説明した。今回は、IT部門を中心とした会社側のプロジェクトメンバーが、ERP導入コンサルタントとどのような点に留意して付き合ったらよいかをお伝えする。
【第1回】ERP選定でIT部門がリーダーシップを発揮するには
【第3回】丸投げに陥らないERP導入ベンダー選定、そのポイントは?
【第4回】ERP導入フェーズで欠かせないユーザー部門参加の極意
ERPの導入コンサルタントとは、ERP導入ベンダー側のメンバーとしてERPの導入をサポートする専門家である。多くはシステムインテグレーターなどベンダーの担当者だ。導入コンサルタントは、解決すべき課題を抽出し、それをERPで解決するソリューションを提案し、要件を取りまとめ、ERPによる基幹システム構築の全般を統括する。
社内にERP導入経験のある人材を確保している企業でない限り、コンサルタントが行う業務を社内の人材のみで遂行することは困難である。その意味で、ERP導入においてはコンサルタントの支援が必須と考えてよいだろう。IT部門は、コンサルタントとまさにタッグを組んでERP導入プロジェクトを推進することになる。
しかし、ここで勘違いしていけないことがある。それは、コンサルタントに任せておけば、たちどころにソリューションが提示されたり、待っていればERPがセットアップされたりはしないということである。ERPを導入して自社の課題を解決する主役は、あくまで会社側のプロジェクトメンバーである。そのためには、前回記事「ERP導入フェーズで欠かせないユーザー部門参加の極意」で述べたように、業務改革を実行するために、要件定義の過程を通してユーザー部門を中心として時間をかけた議論が必要であり、また、運用テストにも積極的に関与しないとERPのスムーズな導入は難しい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
クレジットカード支払いをはじめとするオンライン決済が広く普及した今。決済を安全かつ正確に行える仕組みづくりが不可欠となっている。その推進で直面しがちな課題と解決策について、5つのカテゴリーに分けて解説する。
サプライチェーンは市場の大きな変化と、自社IT環境における山積する課題に直面している。本資料ではその背景を考察しつつ、AIを活用したアプローチで、サプライチェーン変革を成功に導くデータインサイト実現の方法を解説する。
企業の税務部門は、増大する業務量や表計算ソフトの利用による非効率性に直面している。これらは経営・運営・業務などに影響を及ぼし、組織全体のパフォーマンスを低下させる要因となる。そこで注目したいのが、税務業務の自動化だ。
商流管理や原料管理などのデータを1つのExcelファイルに集約して計算していた加藤産業では、マクロ処理におけるメンテナンスの属人化などを解消すべく、新たな手段を模索していた。そこで選ばれたアプローチと、その効果とは?
タイムカードやExcelによる勤怠管理を脱却すべく、システム導入を進める企業が増える一方、どのような製品を選べばよいか悩むケースもまだ多い。そこでユーザーレビューを基に、製品比較時に見るべき9つのポイントなどを詳しく解説する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...