Microsoftのデスクトップ仮想化にはさまざまなシナリオとライセンスが存在する。ライセンスの選択ではトレードオフは避けられないため、仮想化の目的や要求仕様を固め、適切なライセンスを選択するべきだ。
仮想デスクトップインフラの導入を目指す企業や組織は、ライセンスの検討を始めた途端、必然的な問題にぶち当たる。米MicrosoftのデスクトップOSのライセンス方式が物理デバイスを前提にしているためだ。これは今日全盛を迎えつつある仮想化時代に全く対応していない。
企業は仮想マシンで実行するOSのライセンスをどこで入手できるだろうか? また、ローカルマシンから仮想マシンへのユーザーアクセスは、どのようにライセンスされるのだろうか?
Microsoftや同社の再販業者は通常、エンタープライズアグリーメントのような全社レベルのライセンシングプログラムを通して、デスクトップOSライセンスにSoftware Assurance(SA)を追加することによって得られるメリットを顧客に案内しているようだ。既にSAを取得済みの顧客にとっては、1台150ドルのコストが掛かるWindows Professional OEMライセンスと比較して、仮想化のメリット──デスクトップ1台当たり約55ドルで仮想マシン(VM)に無制限にWindowsをインストールでき、最大4台まで同時実行できる権利──は非常に価値がある。
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