Hotspot 2.0入門:Wi-Fi網と携帯電話網の統合Wi-Fiの範囲外に出ても業務アプリ利用可能

Wi-Fi網と携帯電話網の間でトラフィックをシームレスにローミングするHotspot 2.0。その実現のための動向を紹介する。

2011年11月17日 09時00分 公開
[Rivka Gewirtz Little,TechTarget]

 独Deutsche Telekomの最高技術責任者(CTO)であるオリビエ・ボージャール氏は9月に開催されたBroadband World Forumで基調講演を行い、いよいよWi-Fi網と携帯電話網の統合を実現する機が熟したと宣言した。

 その根拠とは? モバイルトラフィックの90%は実際には家庭や職場から発生しており、屋外にいるユーザーによるものは約10%程度にすぎないという。それならば、オフィスやどこか近所のコーヒー店にいるユーザーのトラフィックは、最適化されたWi-Fi網にオフロードできるようにすべきではないだろうか?

 Deutsche Telekomをはじめ、ネットワークの混雑の解消方法を模索しているキャリア各社にこう尋ねれば、「その通りだ」との答えが返ってくるだろう。オフィスから地元のコーヒー店まで歩いていく程度の移動であれば、携帯電話網とWi-Fi網をシームレスにローミングできるようにしたいと考える大手企業の多くも同じだろう。

 だがほとんどの場合、この2つのネットワーク間のシームレスなローミングは実現していない。なぜなら、Wi-Fi網はログインごとに認証を行わなければならないからだ。「Hotspot 2.0」はそうした状況を一変させることを目指している。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...