2013年10月30日 08時00分 公開
特集/連載

火星探査から科学者コミュニティーまで、NASAのAWS活用を聞いたAWSへシフトしたNASAの挑戦

2012年5月、自前でクラウドを開発していたNASAがAWSの利用者へ転身したニュースは、クラウド業界に大きな衝撃をもたらした。あれから1年半。元NASAのエンジニアで現在はAWSに勤務するクワジャ・シャムズ氏に当時の話を聞いた。

[石田 己津人]

 NASA(米航空宇宙局)はAmazon Web Services(AWS)の主要顧客の1つとして、数々の専門アプリケーションをAWS上で実行する。そのNASAのジェット推進研究所(JPL)でデータサービスチーム・マネジャーとしてAWS活用を推進し、現在はAWSでテクニカルアドバイザーを務めるクワジャ・シャムズ(Khawaja Shams)氏に、NASAにおけるAWSシフトの背景と日本市場に対する期待感を聞いた。

――オープンソースのOpenStackを推進していたNASAが2012年、突如AWSへシフトすると表明したことは、クラウド業界に大きな衝撃をもたらしました。

Amazon Web Services テクニカルアドバイザー
クワジャ・シャムズ氏

シャムズ氏 大量データを扱う次世代ミッションを考えれば、データセンター資源が足りなくなるのは見えていましたから、NASAの各組織は2008年からそれぞれクラウド活用を検討していました。そこではAWSとともに社内開発も選択肢の1つにありましたが、NASAとしては結局、「われわれのコアコンピテンシーは宇宙開発であり、ITインフラ開発ではない」と判断し、AWSを選んだわけです。

 これは一般企業でも同じでしょう。自分たちが不得意あるいは退屈な作業は、その道の専門家に任せる。それこそがクラウドの意義です。

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