いよいよ試す時期に来たクラウドデスクトップ「DaaS」、最新動向は提供ベンダーが急増

この5年間、楽観的な業界ウオッチャーたちは毎年その年が「VDI(Virtual Desktop Infrastructure)の年」になると予測してきたが、これに終止符を打ち、代わってDaaS(Desktops as a Service)を声高に訴え始めた。DaaSの年は本当にあり得るのか?

2014年01月15日 08時00分 公開
[Bridget Botelho,TechTarget]

 2014年もそれ以降も、実際にはDaaS(Desktops as a Service)の年は訪れないかもしれないが、業界ウオッチャーは、クリスマスの奇跡を諦めきれずにいる。ひょっとすると、DaaSの年は本当に実現するかもしれない。

 DaaSはこれまで「仮想デスクトップインフラ」(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)の添え物扱いで過小評価されてきた。ところが2013年に入り、主要なテクノロジーベンダーが、デスクトップを全てクラウドに移行するという考えには将来性がありそうだと認識し始めた。

 米国では、米VMwareがDaaSの草分け的存在であった米Desktoneを買収した。米Citrix Systemsは、複数のクラウドベンダー環境上でXenDesktopをWindows as a Service(WaaS)として提供している。そこへ米Amazon Web Services(以下、Amazon)が「Amazon WorkSpaces」を引っ提げて、クラウドデスクトップ分野に参入してきた。Microsoftもこの流れに乗って何か動きがあるのではと期待する向きも一部にあったが、同社はこの件に関してコメントを拒否している。米IBM、米Dell、米Virtual Bridgesなどの各社もここに来てDaaSサービスを次々と打ち出している。

 現在、DaaSこそ仮想デスクトップの未来形と考えるアナリストもいる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...