時間や場所にとらわれず多様なデバイスを活用して業務を遂行したいというニーズが高まっている。IT部門はこうした要求を叶えるとともに、安全で快適な情報システム基盤を構築しなければならない。
多くのエンドユーザーが複数のデバイスを所有している昨今、時間や場所に関係なく、多種多様なデバイスから社内のデータやシステムを利用したいという声が挙がってきている。SaaSなどのクラウドアプリケーションの利用もその1つだ。システム管理者はそうした声を認識してはいるものの、SaaSの利用をはじめ、業務用デバイスを社外に持ち出したり、私物デバイスに業務データを残すことなどについては、セキュリティ面での不安を抱えている。システム管理者には、あらゆる形態のアプリケーションにあらゆるデバイスでどこからでもセキュアに接続できる環境を実現することが求められている。
そんな課題を解決するソリューションが「VMware Horizon Workspace」(以下、Workspace)だ。Workspaceは、エンドユーザーに対し「ワークスペース」と呼ばれるポータルを提供する。ワークスペースには、ユーザーデータやアプリケーション、ユーザーのデスクトップが含まれ、IT部門はこれらの資産を一元管理することができる。ユーザーは、あらゆるデバイスからこのワークスペースに容易にアクセス可能だ。
WorkspaceへはSSO(シングルサインオン)接続が可能である。今後、ますます普及が予想されるSaaSアプリケーションは、アプリケーションごとにユーザーIDやパスワードが分かれるため管理が煩雑になりやすい。Workspaceでは、ユーザーが一度ログインすれば、データやファイルのみならず、SaaSアプリケーションでさえ再ログインすることなくシームレスに利用することができる。
Workspaceは、5つの「vApp」と呼ばれるバーチャルアプライアンス(VA)で構成される。以下では、Workspaceの機能を紹介する。
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