徹底レビュー:「Samsung Gear Live」の毎日着けたくなる使用感と痛過ぎる欠点Android Wear搭載スマートウオッチを検証

韓国Samsung ElectronicsのAndroid Wear搭載スマートウオッチ「Samsung Gear Live」は、ウェアラブルデバイスの可能性を示すことができるだろうか。Gear Liveは優れた製品だが、大きな欠点もある。果たしてそれは何だろうか。

2014年08月15日 20時00分 公開
[Jamison Cush,TechTarget]

 実績のない市場で実用性とファッション性を兼ね備えたハードウェアを開発する――、そんな使命を担っているウェアラブルメーカーの努力は同情に値する。米Googleのウェアラブルデバイス向けOS「Android Wear」を最初に搭載しようと決断した韓国LG Electronicsや韓国Samsung Electronics、米Motorola Mobilityといったハードウェアパートナー各社には憐れみすら覚える。

《クリックで拡大》

 こうしたメーカーが販売するスマートウオッチが数百ドルもしなければ、彼らの置かれている状況は違っていただろう。しかし、その高額な価格設定により、多くの人はスマートウオッチを不要なデバイスと見ている。つまり、スマートウオッチは、買っても1年後には“話のネタ”にしかなりかねない、そんな未成熟な市場であるということだ。それはともかくとして、ウェアラブルデバイスはその可能性を示す必要がある。スマートウオッチについては、Samsung、LG、Motorolaの3社がその役目を担わなければならない。

 Android Wearを搭載するハードウェアにとって好都合なのは、Android Wear自体が大きな可能性を秘めていることだ。Android Wearのレビュー記事では、次のように述べた(参考:徹底レビュー:「Android Wear」に感じた“未来っぽさ”と厳し過ぎる現実)。「Android Wearには他のウェアラブルメーカーよりも将来性がある。GoogleはAndroid Wearについて明確なビジョンを持っている。そのビジョンとは、ユーザーが必要なときに簡明で役立つ情報をひと目で把握できる状態で提供するというものだ」

 肝心なハードウェアについてはどうだろうか。本稿では、注目を集めているSamsungのAndroid Wear搭載デバイス「Samsung Gear Live」(以下、Gear Live)を検証してみたい。

「Android Wear」端末、読者プレゼント実施中!

TechTargetジャパンは、メガネ型や腕時計型といった身に付けるコンピュータ、「ウェアラブル端末」の関連記事を集約したテーマサイト「未来の仕事はこれで変わる 「ウェアラブル時代」の幕開け」を開設しました。本テーマサイトの開設を記念して、Googleのウェアラブル端末用OS「Android Wear」の搭載端末、「Samsung Gear Live」を抽選で2名にプレゼントします。

プレゼント申し込みはこちら


構造とデザイン

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...